レジェンド澤穂希が語ったなでしこジャパンの課題。「攻撃のリズムを作れても…」

2019年06月20日 サッカーダイジェスト編集部

「守備面で言うと、裏に出される前、出された後の対応は改善しなければ」

2011年のドイツ・ワールドカップでは得点王とMVPを受賞した、レジェンド澤。今のなでしこジャパンの課題を語った。(C)SOCCER DIGEST

[女子ワールドカップ・フランス/グループステージ3節]日本0-2イングランド/ニース
 
 フランスで行なわれている女子ワールドカップで、なでしこジャパンこと日本女子代表は6月20日、グループリーグ3戦目でイングランド女子代表と対戦。ここまで2勝をあげているグループ最大のライバルに0-2で敗れ、首位通過を逃した(1勝1分1敗で2位通過)。
 
 日本は、前線から圧力をかけてくるイングランドに苦戦。15分に自陣でボールを奪われると、エレン・ホワイトの抜け出しについていけず先制点を献上。早々と1点のビハインドを負う。
 
 その後は劣勢になりながらも、岩渕真奈や横山久美の仕掛けを中心に攻撃を展開。しかし何度か迎えた決定機をモノにできなかった。
 
 後半には、三浦成美と菅澤優衣香の投入を機に、攻勢を強める。三浦がテンポの良いパスで攻撃の起点となれば、菅澤は持ち前のフィジカルと素早し抜け出しで、度々チャンスを迎えた。
 
 しかし84分に一瞬の隙を突かれた。再び、ホワイトにディフェンスラインの裏を突かれて追加点を奪われたのだ。
 
 その後、後半アディショナルタイムまで何度も絶好機を作った日本だったが、最後までゴールを奪えず、今大会初の黒星を喫した。
 
 解説をしていた澤穂希氏は、「攻撃のリズムを作れても、最後の決定力が課題。守備面で言うと、裏に出される前、出された後の対応は改善しなければならないと思います」と、この試合で顕著だった、フィニッシュの精度、相手FWの抜け出しへの対応を課題に挙げた。
 
 A代表キャップ205試合を数え、2011年のドイツ・ワールドカップでは日本代表を世界一に導いたレジェンドが語る問題を克服できるか。ゴール前での正確性がより求められる決勝トーナメントまでに、なんとか修正したい。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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