浦和レッズ加入内定! 青森山田10番、武田英寿とは何者か? その名前の由来はもちろん…

2019年06月19日 安藤隆人

昨年度は唯一の2年生レギュラーとして選手権優勝に貢献。今年はキャプテンとして牽引

浦和への来季新加入が内定した青森山田の武田英寿。今季はプレミアリーグ首位を走るチームをキャプテンとして牽引する。写真提供:青森山田高校

 5年連続で青森山田の10番がプロ入りを果たした。神谷優太(現・愛媛FC)、高橋壱晟(現・モンテディオ山形)、郷家友太(現・ヴィッセル神戸)、檀崎竜孔(現・コンサドーレ札幌)に続き、武田英寿の浦和レッズ加入内定が発表された。
 
 父親が大のサッカーファンで、元日本代表でセリエAでも大活躍を見せた中田英寿氏と同じ漢字、読みで『英寿』と名付けられ、小さい頃から『ヒデ』と呼ばれ続けた彼は、その名の通りサッカーでメキメキと頭角を現わしていった。

 
 ベガルタ仙台ジュニアから青森山田中の門を叩き、左利きのゲームメーカーとして着々と成長をしていった彼は、昨年は伝統の番号である7番を背負い、シャドーの位置から右のバスケス・バイロン(現・いわきFC)、左の檀崎の超個性派のサイドアタッカーを巧みに操ると、自身もゴール前のスペースに入り込んで決定的なシュートや、果敢な2次攻撃を繰り出すなど、攻撃の中枢を担った。
 
 昨年度の選手権では彼のプレーが冴え渡り、唯一の2年生レギュラーとして2年ぶり2度目の選手権優勝に貢献。今年は予想通り10番を託され、キャプテンにも就任した。
 
「キャプテンとして求められるものもありますし、10番として求められるものもある。両方やっていかないといけないですし、そうしないとチームとして強くならないので、そこは僕がメンタル面で引っ張っていかないといけないと思っています。10番として得点だったり、試合中のプレーでも引っ張りたい」
 
 これまで郷家、檀崎と2年連続で青森山田の10番がプレミアリーグEASTの得点王に輝いている。2人とも2年次はアシストが中心だったことを考えると、10番はチャンスメイクとゴールの両方が求められる。高校選抜で不在だったこともあり、6節終了時点で1ゴールだが、やはり彼の存在感は別格で、チームも4勝2分けと負けなしの首位を走っている。
 
「もっとゴールを決められるようになりたい。ミドルを積極的に狙って、もっと怖い選手になりたい」
 

次ページ浦和ではシャドー、もしくはボランチでポジションを争うことになるか

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事