「もっとも目立つ活躍」「残念さが残った」韓国メディアの久保建英評は真っ二つ。一方でチームの出来は「力不足」と一刀両断

2019年06月18日 ピッチコミュニケーションズ

全体的な論調として、日本代表が見せた試合内容への評価は厳しい.

久保はドリブル突破で決定的なチャンスを作ったが、惜しくもシュートは枠を外れた。(C)REUTERS/AFLO

 6月15日からブラジルで開幕したコパ・アメリカ。韓国では総合編成チャンネル(日本の地上波局のようなもの)のJTBC、JTCB系列のケーブルテレビ・スポーツチャンネルJTBC3FOX SPORTS、インターネット放送局AfricaTV、大手ポータルサイトNAVERが運営するNAVER SPORTSなどで生中継されている。
 
 6月18日に行なわれた日本代表対チリ代表の試合は、JTBC3FOX SPORTS、NAVER SPORTSで生中継されたが、その試合結果は各メディアでも報じられた。
 
「招待国の日本、コパ・アメリカの初戦でチリに0-4の大敗」(『聯合ニュース』)
「日本の屈辱、コパ・アメリカでチリに0-4の大破」(『MKスポーツ』)
「コパ招待の日本、決定力不足を露呈してチリに0-4の大敗」(『日曜新聞』)
 などだ。
 
「力不足の日本、チリに0-4の完敗を喫する」(『オーマイニュース』)、「何もできなかった日本、チリに0-4の衝撃大敗の屈辱」(『スターニュース』)と辛辣なヘッドラインも多く、『イートゥデイ』などには「久保先発の日本、チリに大敗…でも、日本がなぜ出場?」との見出しも踊った。同メディアはこの記事の中で、「期待を集めた久保は予想よりも大きな活躍を展開できず、残念さが残った」とした。

 その一方で、『Antifootball』は「初の先発フルタイムの久保、日本の大敗の中で光った奮戦」と報道。「久保は前半こそ苦戦したが、後半には速くてバランス感覚に優れたドリブルと左足のキックで印象的な場面を何度も作った。大敗した日本でもっとも目立つ活躍を展開した選手だった」と評価した。
 
 だが、全体的な論調としてはやはり、日本代表が見せた試合内容への評価は厳しい。『スポーツQ』も、「決定力不足のサムライ・ジャパン、サンチェスの"愛国者モード"の前に膝をつく」と題した記事の中で、「日本にとっては失望的な結果だっただろう。U-20ワールドカップで見せた決定力不足が、A代表でも露わになった。シュート数は14対15でチリと大きな差はなかったが、有効シュート数(3対7)は違った」と指摘しつつ、最後をこう締めくくっている。
 
「もちろん、日本が今大会で狙うのは結果だけではない。日本は来年自国で開催される2020年東京五輪を徹底準備している。この日も上田綺世などAマッチデビューした選手が6名もいたほとだ。だが、前半の序盤に一瞬だけチリに食らいついたが、南米チャンピオンと争うには役不足だった」
 
 外野に過ぎない韓国メディアからも"役不足"と指摘されてしまった森保ジャパン。6月21日のウルグアイ戦では奮起を期待したい。
 
構成●ピッチコミュニケーションズ
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