度重なる決定機逸も…大学生ストライカー上田綺世が感じたのは、“小さくない”手応え

2019年06月18日 サッカーダイジェスト編集部

「日本人よりもやりづらくは感じなかった」

上田は何度も決定機を得るも、決め切れず悔しさを口にする。それでも収穫も見えたという。(C)Getty Images

[コパ・アメリカ/グループリーグ第1戦]日本 0-4 チリ/6月17日/エスタジオ・ド・モルンビー
 
 日本代表は6月18日(日本時間)、コパ・アメリカ初戦でチリ代表に0-4の惨敗を喫した。

 この試合でFWを任された上田綺世は、相手の背後に飛び出してGKと1対1を迎えた44分や、柴崎岳のクロスに右足ダイレクトで合わせた57分の場面など、再三にわたり決定機を得た。しかし、シュートの精度を欠き、結局はノーゴール。チームを勢いに乗せることができなかった。

 どうしたら得点できたのか――。上田は言う。

「別に力不足とかで片づけるつもりはない。それは今後考えていきながら、今は明確な原因は自分の中では分からない。全力を尽くした結果だった。どうしたら得点できたのか。改善策を探していきたい」
 
 もっとも何度もシュートチャンスを得るだけの動きの良さは光った。そこについては上田自身、手応えを感じてもいる。
 
「前回パラグアイに来た時はシュートを1本も打てずに遠征が終わった。そういうところを考えると、南米の選手が相手でも、的確に、素早いスピードの中でスペースを見つけることはできるようになった」
 
 昨年3月にU-22代表の遠征でパラグアイを訪れた時とは、明らかに南米の選手に対する印象が変わったという。チリのDFと対峙しても「やっぱりルーズな部分があるし、僕的には日本人よりもやりづらくは感じなかった印象だった」と言えるほどだ。
 
 あとはそれをゴールにつなげるだけ。
「結局それ(抜け出し)ができても決まらなければ意味がない」

 大学生ストライカー上田の覚醒が待たれる。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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