「日本はヨーロッパ勢を倒す名人だ!」なでしこジャパンの快勝劇を英メディアが絶賛!

2019年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スコットランドは悪いクセが出た」とも

試合終了のホイッスルが鳴り響き、主将の熊谷(中央)らが勝利の喜びを分かち合う。駆けつけてくれたサポーターには、選手・スタッフが揃って頭を下げていた。 (C) Getty Images

 現地時間6月14日、フランスで開催されている女子ワールドカップ・グループリーグ第2節が行なわれ、日本はスコットランドを相手に2-1の快勝を収めた。

 初戦のアルゼンチン戦は途中出場だったが、この試合で先発を飾った岩渕真奈が23分に先制点を奪うと、37分には菅澤優衣香が自ら得たPKを決めて2点をリード。88分に最終ラインのパスミスからレナ・クレランドに1点を返されたものの、そのまま逃げ切り。今大会の初勝利を挙げた。

 英メディア『Squawka』は「大切な場面でエラーを犯す、スコットランドの悪いクセが出た」と嘆き節だ。

「第1戦でイングランドと好ゲームを展開しながら1-2で敗れたスコットランドは、2011年の大会覇者に対して、慎重に、確実なパフォーマンスを行なうはずだったが、上手くいかなかった。前半を終える頃には、高倉麻子監督率いる日本の女子チームに2点のリードを与えてしまう。

 DFのレイチェル・コルシィ、前線のエリカ・カスバートはとても残念な出来に終始。2点差をひっくり返そうとするならば、チームにはもっとエナジーが必要だった。あらゆる手段を用いて選手たちが発奮し、ボールを前に進める積極性が求められたが……。スコットランドにはそれができなかった」

 そして、勝利した日本に対しては、惜しみない賛辞を送っている。

「ヨーロッパのチームを負かすことに関しては、日本は名人の域にあると言っていいだろう。前々大会でドイツとイングランド、スウェーデンを、前回大会ではスイス、オランダを破り、今回はスコットランドが餌食となった。ワールドカップではここ9試合で一度しか負けていない。前回大会決勝のアメリカ戦の一度きりだ」

 ちなみに試合後、FIFA公式サイトが発表したプレーヤー・オブ・ザ・マッチには、先制点を決めた岩渕が選ばれている。

 8年前に世界女王となり、4年前にもファイナリストとなりながら準優勝で終えたなでしこジャパン。初戦のアルゼンチン戦で蔓延していた閉塞感を見事に払拭し、鮮やかな勝利で勝点を4に伸ばしてきた。日本は決勝トーナメント進出を懸け、6月20日のグループリーグ第3戦でFIFAランキング3位の強豪、イングランドと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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