【鹿島】「ストレスが溜まるような守備」をどうにかしようと、三竿健斗が取った行動とは?

2019年06月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「もっともっと個人個人が迫力を持っていかないといけない」

非凡な危機察知能力と素早い寄せでピンチを未然に阻止。この日の三竿もタイトな守備で中盤の防波堤となっていた。写真:滝川敏之

[J1第15節]鹿島 2-0 C大阪/6月14日/カシマ
 
 前半のあるシーン、ボランチの三竿健斗が二度追い、三度追いで敵陣深くまでボールを追いかける。結局、そこで奪うことはできなかったが、直後、味方のほうを振り返り、両腕を上げて、何かを訴えかけるようなしぐさを見せたのが印象的だった。
 
「もっと行かなければいけないし、本当に、見ている人もストレスが溜まるような守備をしていたと思うので。そこで、なんかきっかけを作れたらなと思って奪いに行きました」
 
 失点こそしなかったが、前半は劣勢を強いられる時間帯が長かった。高い位置からの守備が思うようにハマらず、苦しい戦いを余儀なくされた。
 
 三竿は、主に守備面の"不具合"をどうにかしたかった。
 
「行くならもっと勢いを持っていかないといけないし、迫力がなかった。周りについてきてほしいって、自分の姿勢で見せたけど……そこで話し合って、セットしてから守備をしようというふうにして、その修正力は良かったと思う。でも、もっともっと個人個人が迫力を持っていかないといけないと思う。なんとなく守備をするのではなくて」
 
 攻撃の強度を上げた後半に2得点し、最終的には2-0の完封勝利を収められた。それでも、三竿はまるで満足はしていない。「まだまだ、やらなければいけないことはあります」と表情を引き締め、さらなる改善と向上を誓った。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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