「裏切り」「誘われても電話に出ない」サッリ監督のユーベ行き報道に古巣ナポリの愛弟子たちの反応は?

2019年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

インシーニェは「考え直すことを願っている」とも

サッリ(右)の下で大車輪の活躍を見せたインシーニェ(左)は、複雑な胸の内を明かした。(C)Getty Images

 イタリアのメディアは連日、チェルシー退任が有力視されているマウリツィオ・サッリ監督のユベントス行きについて報じている。

 1年前までナポリで激しいタイトル争いを繰り広げていただけに、天敵であるユーベの指揮を執ることに反発する古巣のサポーターは少なくない。

 それはファンだけでなく、かつて指導を受けた愛弟子たちも同じのようだ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ロレンツォ・インシーニェは「もちろん、僕らナポリの人間にとって、サッリがユーベに行くのは裏切りみたいなもの。まだ、彼が考え直すことを願っているよ」と笑顔で話した。

「ただ、監督はプロであり、ナポリで全力を尽くしてくれたことも受け入れる必要がある。当然、ユーベという選択は僕らにとってつらいけど、何も言えないよ。彼が決めることだからね」
 
 ナポリだけでなく前所属のエンポリでもサッリの下でプレーしたピオトル・ジエリンスキは、「ユベントスに来いと誘いの連絡があったら? 電話に出ない」と述べている。

「ナポリ時代も、よく電話に出られなくて怒りのメールが来たりしていたんだけどね。あまり言うべきことはないと思うんだ。もしも彼がユーベで戦うことになったら、もちろん、彼に勝ちたい」

 さらに、ジエリンスキは「素晴らしい関係にある」というカルロ・アンチェロッティ監督の就任が、自分の成長につながったとも語った。

「アンチェロッティ監督には大きな恩がある。継続的な起用を保証してくれたからね。この数か月で、もっとハイレベルなパフォーマンスができると分かった。来シーズンに向けて自信を感じている」

 サッリはかつてのライバルを率い、以前の教え子たちと対決することになるのか。ユーベ監督就任が実現したら、両チームの対戦から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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