“赤っ恥”スキャンダルに揺れるネイマールが母国でのコパ・アメリカを欠場!? 相次ぐ誹謗中傷で精神状態が…

2019年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

事件発覚直後の練習ではチームに涙の謝罪

コパ・アメリカの主役候補だったネイマール。それだけに彼の欠場が決まれば、ブラジルにとっても痛恨だろう。 (C) Getty Images

 来る15日に開幕を迎えるコパ・アメリカ。日本代表の参戦でも注目される一大イベントをホスト国として取り仕切るブラジルが、緊急事態に見舞われている。

 発端となっているのは、大黒柱のスキャンダルだ。現地時間6月1日、パリ・サンジェルマンに所属するネイマールが今年5月にパリ市内にあるホテルで女性を強姦した容疑で、被害者から訴えを受けたのだ。

 この事件は公に知られるや否や、世界的に広まった。その事態の収拾を図るべくネイマールは、同日中に自身のインスタグラムで反論。「僕はレイプ疑惑で起訴されている。非常に重い言葉で驚いているけれど、確かな事実だ。現時点で僕はとても苦しいし、気が狂いそうな気分だが、彼女との会話の記録をすべて見せる」として、女性とのメールのやり取りなどを公開して釈明を図った。

 自身がいわゆる"ハニートラップ"に引っかかってしまったことを生々しいやり取りとともに公表したネイマールには、「仕方がない」という見方が強まった一方で、母国でのコパ・アメリカという重要な大会を前に、世界へ赤っ恥を晒したことへのバッシングも相次いだ。
 
 誹謗中傷も含めて世界中から非難を受けたネイマール。当然、その精神状態は平常ではない。ブラジル・メディア『Red Gol』の取材に応じたブラジル・サッカー連盟のフランシスコ・ノベレッテ副会長は、「コパ・アメリカでライバルたちに立ち向かうための精神状態じゃない」と語り、大エースの本大会欠場を示唆した。

「とてもじゃないけれど、今の彼の心理面ではコパ・アメリカなんて無理だ。"ジャーナリスト軍団"に身をさらせる状態じゃない。もしも、私が賭けるとしたら、彼が参加しない方に賭ける」

 ブラジル・メディア『Globo Esporte』によれば、ブラジル代表のキャンプに合流しているというネイマールの下には、4日に地元警察から裁判所への出廷令状が届けられ、本人もそれに応じたという。

 ただ、同代表は現地時間5日にカタール、9日にホンジュラスとの親善試合を戦うため、ネイマールは、裁判を延期できることになっていると伝えられている。

 事件が明るみになった直後の練習では涙を流しながら、チッチ監督とチームメイトたちにも自らの失態を謝罪したというネイマールは、本当にコパ・アメリカに出場できるのか。優勝候補の筆頭と目されるセレソンを揺るがす事件の今後の行方には、引き続き注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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