【U-20W杯・韓国戦|展望】両10番がキーマン。激闘必至の日韓戦、最大の勝負所は?

2019年06月04日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

日本時間の6月5日0時30分キックオフ!

日本対韓国のスタメン予想(C)SOCCER DIGEST

U-20ワールドカップ・決勝トーナメント1回戦
日本 - 韓国
6月4日(水)/17:30/ルブリンスタジアム(日本時間=6月5日/0:30)
 
 宿敵・韓国戦は間違いなく白熱のゲームになるだろう。当然ながら、最大の勝負所は球際での攻防だ。キャプテンの齊藤未月は言う。
 
「戦う部分、球際や走る部分は相手も迫力を持ってくると思うので、そこに対して自分たちが受けるんじゃなくて、真正面からぶつかって撥ね返す力が必要だと思います」
 
 そこで気になるのはコンディションだが、イタリア戦で負傷離脱した田川亨介と斉藤光毅、別メニュー調整中の三國ケネディエブスを除けば、試合出場へ問題はなさそう。2日の会見で影山雅永監督は「5日間の休養を頂きましたので、今日のトレーニングでも、選手たちは見違えるように軽やかな動きをしていました。明後日に向けてさらに良いコンディションを作れる」と自信を張らせていた。
 
 先発は好ゲームを演じたメキシコ戦をベースに、田川の代わりに郷家友太、斉藤光の代わりに中村敬斗が入るか。一方で、韓国のスタメンを予想すると、ふたつのゲームのポイントが浮かび上がってくる。
 
 ひとつ目はシステムだ。グループステージで韓国はポルトガル戦とアルゼンチン戦で5-3-2、南アフリカ戦で4-3-3を採用。頻度の多い前者を用いると見るが、その場合は「攻撃時は3バックで、守備時は5バックで固める」(菅原由勢)だろう。ただ、これまでの傾向を見れば、対戦相手に応じて変えてくる可能性はあるため、想定外のシステムだったとしても柔軟な対応力が求められる。
 
 そして、そのなかで最も警戒したい韓国の選手が10番のイ・ガンイン。第1戦はインサイドハーフ、第2戦はトップ下、第3戦は2トップの一角と、やはり試合ごとにポジションを変えている。日本戦でどこに位置するかは読みにくいが、主にバイタルエリアで自由に動き回りながらボールを引き出し、攻撃の起点になっている。ボランチの藤本寛也は次のように警戒する。
 
「左利きで、起点を作れてキープできて、スルーパスも出せる。日本のチームが一番、そこを潰さなければいけない、警戒しなければいけないところかなと思います」
 
 イ・ガンインをケアするのはダブルボランチになるだろう。とくに鍵を握るのは守備力に定評のある齊藤未で、日本の10番が相手のキーマンを潰せれば、勝機は膨らむはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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