【横浜】「自分たちは変わったぞと」今季初の3連勝に喜田拓也が感じた変化

2019年06月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「より魅力的なチームになりつつある」

仲川(左)の決勝点で勝ち切った横浜。今季初の3連勝を飾り、暫定で2位に浮上も、喜田(右)は「まだ満足できる段階ではない」と気持ちを引き締める。写真:滝川敏之

[J1第14節]湘南1-2横浜/5月31日/BMWス
 
 5月11日の11節・C大阪戦、横浜は今季3つ目の黒星となる0-3の完敗を喫した。
 
 編集部のC大阪担当が、ニヤニヤしながら聞いてくる。「横浜、どうしたんスか?」。疑問形の体裁をとっているが、語尾に「(笑)」がつきそうな上から目線。内心、ムカッときたが、しょうがない。結果は結果なのだから、甘んじて受け入れるしかない。
 
 そんな横浜が、C大阪戦以降は一気に勝点を積み上げている。12節・神戸戦は4-1、13節・磐田戦は4-0と、2試合で計8得点を奪い、今季3度目の2連勝を達成。見事に盛り返してみせた。
 
 そうして迎えた今節の湘南戦だった。国際Aマッチウィークによる中断期間前のゲームで、ここまでの良い流れに水を差さないためにも、しっかりと勝っておきたい。
 
 試合は12分にエジガル・ジュニオのゴールで先制に成功。前半終了間際に湘南の武富孝介に同点弾を許すも、63分に仲川輝人が決勝弾を仕留める。「勝って(中断期間に)入るにこしたことはないので。結果としては素晴らしい」と喜田拓也は喜びを噛み締めた。
 
 湘南戦は、今季初の3連勝がかかるゲームでもあった。相手は累積警告による出場停止など何人かの主力を欠く状況で、下馬評では横浜有利と見られていた。
 
「みんな、重要な試合だと分かっていた」(喜田)
 
 だからこそ、今の好調ぶりにあぐらをかかず、勝利を貪欲に求めた。「自分たちは変わったぞというところを見せたかった。こういう難しい試合で勝ち切れる強さを見せられる良い機会だと思った」と、喜田は強い決意でピッチに立っていたという。
 
 そして、先述のとおり湘南戦は、一時同点に追いつかれながらも、突き放し、粘り強く勝ち切った。
 
「(C大阪戦で)悔しい負け方をして、それをただの一敗にしないという、そういう姿勢はみんなから感じているし、より魅力的なチームになりつつあると思う」(喜田)
 
 正しい方向に進んでいる感覚はある。それをいかに確信に変えられるか。喜田は改めて気持ちを引き締める。
 
「まだまだ満足できる段階でもないし、隙を作ってはいけない」
 
 中断明けの15節・清水戦が、今から楽しみでならない。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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