「マドリーのためなら無給でも…」退団説浮上のS・ラモスが残留を宣言! ペレス会長との確執の真相は――

2019年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

緊急記者会見の場であらぬ噂を一蹴!

緊急会見を開いたS・ラモス。世間を賑わせてきた自身の去就に対し、明確な答を示した。(C) Getty Images

 エル・ブランコ(白の意、レアル・マドリーの愛称)が誇るタフなカピタンから、"生涯マドリー"宣言が飛び出した。

 現地時間5月30日、レアル・マドリーに所属するスペイン代表DFのセルヒオ・ラモスが緊急記者会見を開き、物議を醸していた自身の去就について口を開いた。

 ここ数日、世間を騒がせてきた一連の騒動。スペイン・メディアは、今年3月に行なわれたアヤックスとのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の第2レグ終了後、フロレンティーノ・ペレス会長と揉めたことをきっかけに、S・ラモスが「真剣に」マドリー退団を考えていると報じていた。

 さらに選手本人の元には、ユベントスやマンチェスター・ユナイテッド、さらには中国のクラブからビッグオファーが舞い込んでいるとも伝えられた。2005年の夏にセビージャから移籍して以来、14年の長きに渡ってマドリーに心血を注いできた男の行方が大きな注目を浴びたのだ。

 渦中の身となったS・ラモスは、「すべてのことを明確にするためにここに来た」と語気を強め、会見の冒頭で次のように言い放った。
 
「まずはじめに、自分自身の去就に関する憶測、僕の周りの人たちとの衝突の噂に関して、それは事実無根だとハッキリ言いたい。僕はここで引退したいし、ここでの契約を全うしたいと思っている」

「もちろん、過去を含めて悪いシーズンを送った後はいつだって、もうクラブを去るべきだと思う瞬間はあるよ。だけど、個人的にサヨナラを言うべきときは、勝利を手にした後だと考えている。そのほうが自分らしいからね。自分の夢は、ここで引退すること。マドリディスタとして、このクラブのためならば無給でプレーしてもいいとさえ思っているよ」

 マドリーへの忠誠をあらためて強調し、退団報道を一蹴したS・ラモス。確執が取り沙汰されたペレス会長との関係性についても触れた。

「フロレンティーノとは父と子のような関係だ。お互いをとても愛している。昨日も会ったけど、僕たちはお金のことは1分も話していない。会長とは100パーセントの信頼関係があるんだ。ただ、僕にとって少し好まざることがあったのは事実で、それには少し傷つけられた。だから、そういった問題を解決するために面と向かって話す必要があったんだ。でも、親と言い合うことが一度もないなんて、みなさんも思ってないでしょ?」

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