「これがビッククラブの威厳を保つやり方か?」セリエA最終節、インテルのイタリア代表MFが妨害プレー? エンポリ監督が名指しで批判

2019年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

疑惑を本人は否定

アンドレアッツォーリ監督のコメントに、SNSで反論したガリアルディーニ。(C) Getty Images

 5月26日のセリエA最終節、インテル対エンポリの一戦は、両者の明暗が分かれるかたちとなった。勝利したインテルが、チャンピオンズ・リーグ(CL)への切符を手にしたのに対し、敗れたエンポリはジェノアに並ばれ、直接対決の成績でセリエB降格が決まった。

 大事なものが懸かっていただけに、2-1とインテルが1点をリードして迎えた終盤は緊張感が漂っていた。エンポリがインテルのゴールを脅かす場面も見られただけに、なおさらだった。エンポリが追いついて2-2とし、勝点1をもぎ取れば残留を果たし、インテルは欧州最高峰の舞台を逃すという状況だったのだ。

 だが、この大勝負において、終盤のアディショナルタイム、エンポリが速攻を仕掛けた場面で起きた、ある出来事が注目されている。ピッチにもうひとつのボールが転がり込む場面があったからだ。

 試合に影響なしと判断したのか、ルカ・バンティ主審がエンポリのプレーを続行させたため大事には至らなかったが、もし止めていれば、エンポリのチャンスが失われるところだった。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、試合後にエンポリのアウレリオ・アンドレアッツォーリ監督は「見ていなかったが、(ボールを放り込んだのは)ガリアルディーニだったと聞いた」とコメント。インテルのロベルト・ガリアルディーニがフェアプレーに反したとの見解を示したのだ。

「彼はイタリアの代表選手だ。これがビッグクラブの威厳を保つためのやり方、振る舞いなのか? そうだというなら理解はしよう。ただ、ピッチでは受け入れられるはずもない。私が選手たちに教えることに反するからだ」

 だが、その発言を受けて、ガリアルディーニは自身のツイッター、そしてインスタグラムのストーリー(24時間で消える投稿)で反論。「アンドレアッツォーリ監督のコメントを見聞きしたけど、残念だ。間違った非難だよ」と否定している。

「僕はインテル、エンポリ、そしてサッカーの試合に対する敬意を持っている。選手としても、人としても、そんなことできようはずもないじゃないか」

 では、なぜボールがピッチに転がり込んだのだろうか。真相が究明されるかは不明だが、なんとも後味の悪さを残すシーズンとなってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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