【U-20W杯・メキシコ戦|展望】「攻撃は最大の防御」でエース封じ! 鍵を握るのは鈴木冬一か

2019年05月26日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「イタリアとやった試合とは別のチームになってくる」

メキシコ戦の日本代表スタメン予想(C)SOCCER DIGEST

U-20ワールドカップ・グループB/第2節
日本 - メキシコ
5月26日(日)/15:30/グディニャスタジアム (日本時間=5月26日/22:30)

 
 日本は初戦のエクアドル戦を1-1で引き分け、グループBで勝点1の2位タイにつけた。イタリアに1-2で敗れて最下位に沈むメキシコと対戦する。第1戦の結果を踏まえれば、相手は勝利が必須だ。実際、影山雅永監督もこう述べている。
 
「彼らは初戦で負けてしまったので、明日の試合で彼らは負けられない。そういう気持ちで彼らが来る」
 
 キャプテンの齊藤未月も指揮官の言葉に同調した。
 
「相手は(初戦に)負けて勝たないといけない状況なので、イタリアとやった試合とは別のチームになってくると思います」
 
 タフなゲームが予想されるメキシコ戦は、「自分たちに目を向けた入りをしたい」(影山監督)。悪かった前半と良かった後半という対照的なエクアドル戦の出来を反省し、第2戦では「この前の後半よりもさらに良いパフォーマンスをしよう」と指揮官は意気込む。
 
 そのため、エクアドル戦の後半に出場したメンバーが先発の中心になるだろう。ただ、影山監督が「疲労度の高い選手もいるので、総合的に考えている。メディカルスタッフも色々やってくれているので、最後の最後まで努力はしますけど、状態の良い選手が出てくると思うし、そうじゃない選手も出てくると。そこを見極めて(メンバーを)決めたいと思います」と言う通り、コンディション次第でスタメンの顔ぶれは変わりそうだ。
 
 ゲームのポイントとしては、日本はディエゴ・ライネスに警戒すべきだろう。ドリブルが得意のアタッカーで、右サイドを主戦場とする選手だ。このメキシコのキーマンには疲労が溜まっていないフレッシュな鈴木冬一を当てるか。粘り強い守備で相手エースを抑えられるかが、勝敗の鍵を握るはずだ。
 
 もっとも、チーム全体としても攻撃の時間帯を長くできれば、必然的にメキシコのオフェンス、強いてはライネスがボールを持つ機会が減る。そういった意味でも、エクアドル戦の後半のようにアグレッシブに攻めることは重要となる。まさに、「攻撃は最大の防御」だ。
 
 ただ、90分間攻め続けられるわけではないので、攻撃ばかりに目を向けてはならない。攻勢に出て前ががかりになればカウンターを食らうリスクはあるため、その際には齊藤未の危機察知能力を利かせた守備が重要になるだろう。
 
 日本としては受け身になって、守勢に回る展開だけは避けたい。カウンターをケアしつつもアグレッシブに攻め続ける。ライネスにボールを持たせないためにも、ポゼッションで上回れれば理想的な試合運びになるはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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