「C・ロナウドのよりも酷い」サッカー界の伝説FWジョージ・ベストの銅像に非難の嵐! しかし、制作した彫刻家は…

2019年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウド像は作り直されたが…

これが今回作成されたベストの銅像(左)だ。現役時代(右)の風貌とはあまりにかけ離れているいるような気もするが……。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間5月22日、北アイルランドのベルファストで、同国の英雄ジョージ・ベストの銅像がお披露目された。この日はベストの誕生日で、もしも、2005年11月に他界した彼が生きていれば、73回目のバースデーとなる日だった。

 偉大なサッカー選手の銅像がつくられた例は数えきれない。そして、その銅像が「似ていない」と批判されるケースも少なくない。ベストの場合も例によって、そのひとつとなった。英紙『Guardian』が報じている。

 1960年代から70年代にかけてマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、「5人目のビートルズ」と呼ばれるなど、英国のサッカーファンを中心にカリスマ的人気を博したベスト。だが、今回、披露された銅像には、ネガティブなコメントが相次いでいる。

 同紙によれば、SNSを中心に「ライオネル・リッチーに似ている」やアメリカの人気テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場する「ホワイトウォーカー」や、北アイルランド代表のチームメートで式典に参列したパット・ジェニングスに近いというファンの声が数多く寄せられたという。中には、「70年代のヘアースタイルをしたポール・スコールズ」という指摘もあったようだ。

 また、北アイルランドのあるファンは、「C・ロナウドのやつより酷い見栄え」とコメント。2017年3月にマデイラ空港につくられたクリスチアーノ・ロナウドの銅像が酷評されたことと比較して、ベスト像の出来栄えを批判。英公共放送『BBC』によれば、「これはベストなんかじゃない」とコメントするファンが大勢を占めたという。
 
 だが、制作したベルファストの彫刻家トニー・カリーは、「彼の家族やファンという大事な人たちはみんな、彼に似ていると賛同してくれた。私にはそれで十分だ」と、多方面から寄せられた批判を意に介していない。

 また、1982年ワールドカップのスペイン戦で決勝点を挙げ、北アイルランドを2次リーグ進出に導いたジェリー・アームストロングも、ベスト像を擁護した。

 ジェニングスと一緒に式典に参列したアームストロングは、『Guardian』紙に「ボディーは素晴らしいし、全ての特徴を寸分の狂いもなく正確に示すのは難しい。銅像ではほぼ不可能だ。個人的に、私はとても良い銅像だと思う」と述べている。

 確かに、大切なのはベストを愛し、今も愛す人たちの想いだ。ただ、同じようにバッシングを受けたC・ロナウドの銅像はその後つくり直されているが……。はたして、ベストの銅像はいかなる運命を辿るのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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