「僕の希望は…」マドリー行きか、チェルシー残留か? アザールが去就について語る

2019年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は「エデンの決断を尊重すべき」

「チェルシーはいつだって君の”ホーム”だ」という弾幕も掲げられたプレミア最終節。アザールはファンの声援にサムアップで応えた。 (C) Getty Images

 現地時間5月12日に行なわれたプレミアリーグ最終節、チェルシーはレスターとアウェーで対戦し、スコアレスドローに終わった。結果、勝点1を上積みして3位をキープし、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を手にしている。

 この試合で、ベルギー代表アタッカーのエデン・アザールは69分から途中出場。得点を決めることはなかったものの、何度か惜しいシーンを作り出すなど存在感を示し、試合後にはサポーターから大きな拍手が送られた。

 かねてからレアル・マドリー行きが噂されているアザールは、試合後に自身の去就についてコメントした。英紙『Metro』など複数のメディアが報じている。

「(移籍の噂に)早くケリをつけたいから、2週間前にクラブと話し合いをし、僕自身の希望は伝えてある。だが、この決断は僕だけで完結するものではないから、みんなと同じ"スタンバイ状態"だ。このチームでのラストゲームになるか分からないが、今はヨーロッパリーグ(EL)決勝に勝つことだけを考えている。(去就がどうなるのか)結論が出るのは、そのあとになると思う」

 アザールは今シーズン、プレミアリーグでは37試合に出場、16ゴール・15アシストというチームでは一頭地を抜く成績を残している。アシストはリーグ最多だ。

 クラブの3位フィニッシュに大いに貢献したアザールに対して、チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督は試合後の会見で、「エデンの決断を尊重するべきだ」と発言した。

「彼はここで7シーズンを過ごし、世界でもトップクラスの選手に成長した。チームがチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得した喜びはあっても、その心を大きく動かすものにはなり得ないだろう。私は彼の決断を尊重すべきだと思っている。もちろん、すべてのチェルシーファンと同じように、エデンが私たちと一緒にいることを願っているけれど…。来季もとにかくいいシーズンにしたいと思っている」

 チェルシーは5月29日に、アゼルバイジャンのバクーで開催されるEL決勝を控えている。アザールの去就は、この一戦が終わった後に明らかになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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