【清水】エウシーニョが試合後に明かしてくれた古巣・川崎への本心

2019年05月13日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「(川崎は)いつものサッカーでした」

清水の選手として川崎と対戦したエウシーニョ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ11節]清水0-4川崎/5月12日(日)/アイスタ
 
 82分、疲れの見えた北川航也に代わって楠神順平がピッチに入った。その瞬間、西部洋平、エウシーニョ、楠神、鄭大世の4選手が揃って同じ試合に出場している。いずれも元・川崎の選手。古巣対戦である。

 特にエウシーニョは昨季まで川崎に所属していて、互いに手の内を知り尽くしていただろう。試合前には「全力を尽くす」と話していたことからも分かるように並々ならぬ闘志を燃やしていたはずだ。

 試合後にその胸の内を聞いてみると「試合が始まる前から厳しい試合になると予想していたが、実際厳しかった。セットプレーで失点してしまい、みんなが集中を切らしてしまい。前半は良い内容でしたが…」と、赤裸々に本心を明かしてくれた。
 
 また対峙した齋藤学に対しては「スピードがあって、ドリブルが上手い選手」とリスペクトしながらも、今日に限っては「(齋藤選手を)上手くコントロールできた。危ないシーンはそれほどなかった」と元チームメイトとの対戦を振り返った。
 
「(川崎は)いつも通りのサッカーでした。非常にクオリティのあるチームですし、選手それぞれが上手い。試合が始まる前から勝つのは大変だと思いました」

 やはり、川崎のサッカーを知り尽くしているエウシーニョだからこそ、手強い相手だと分かっていた。それでも今は"川崎のエウシーニョ"ではなく"清水のエウシーニョ"だ。
 
「本当に悔しいです」
 
 異国の日本で別のクラブに移籍して順応することは想像以上に難しいのかもしれない。ましてや川崎と清水では与えられる役割は大きく異なるだろう。それでもこのブラジル人サイドバックは清水のために忠誠を誓う。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

 
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