「もはやミステリーだ…」新たにデシャンの名が浮上! ユベントス、後任監督を巡る狂騒曲

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

大物招聘に動くも、交渉は難航中!?

左上から時計回りにデシャン、コンテ、モウリーニョ、ポチェティーノ。ユーベの後任監督候補に挙がるのは、いずれも劣らぬ大物ばかりだ。(C)Getty Images

 ユベントス首脳部の周辺がかなり慌ただしくなってきた。
 
 今シーズンもイタリア・セリエAで優勝を飾り、前人未到の8連覇を達成。昨夏にクリスチアーノ・ロナウドを迎えて戦力増強にも邁進したものの、チャンピオンズ・リーグは準々決勝でアヤックス・アムステルダムの後塵を拝し、マッシミリアーノ・アッレーグリ監督の求心力の低下が憂慮されている。
 
 指揮官本人やアンドレア・アニェッリ会長は続投を強調しており、少なくとも来年6月までの現行契約を全うすると明言。ただ、国内外のメディアは政権交代を既定路線と捉えており、連日のように新指揮官候補たちの名が浮上している。
 
 まず有力として報じられたのが、現在の黄金期の礎を築いたアントニオ・コンテ元監督だ。昨シーズンいっぱいでチェルシーを去ってから、丸1年をフリーで過ごして英気を養った熱血漢はしかし、こちらも抜本的な再建に乗り出すインテルからもラブコールを贈られている。ユーベ監督時代に厚い信頼関係で結ばれたジュゼッペ・マロッタが現在インテルでGMを務めており、コンテはそちらを選ぶのではないか、と実しやかに囁かれているのだ。

 
 トッテナム・ホットスパーを初のチャンピオンズ・リーグ決勝に導いたアルゼンチン人指揮官、マウリシオ・ポチェティーノも候補者のひとりだ。すでにスパーズでの指揮は5年に及び、一大帝国を築き上げている。これまでもマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーなどから監督就任の打診を受け、そのたびに固辞してきた。
 
 米ネットワーク『Fox Sports』など複数メディアの報道によると、ポチェティーノ側は年俸2000万ユーロ(約26億円)を要求したとされる。かなり現実味に欠けた額で、むしろポチェティーノがスパーズを去るか否かは、クラブ側のスタンスによるところが大きいか。新スタジアム建設の費用捻出のため、直近数シーズンに渡ってチーム刷新の強化費を制限されてきた。ポチェティーノはダニエル・レビー会長に今夏の移籍市場への巨費投下を直談判しており、これが実現しなければ、新たな冒険を選択する可能性は十分にある。

 その場合は間違いなく、プレミアリーグ以外のトップクラブを吟味するだろう。

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