“シンデレラストライカー”藤本憲明が明かす日本代表への想いと今後の夢

2019年05月11日 サッカーダイジェスト編集部

代表のイメージは「テレビで見るもの」

藤本は日本代表について「正直意識してない」という。写真:安藤隆(スタジオ・シーン)

「正直意識していません」
 
 日本代表入りについて聞くとJFLから成り上がった"シンデレラストライカー"藤本憲明はそう答えた。
 
「これまで代表歴がないので。1試合1点以上を奪って、選ばれればラッキーかなと思うぐらいです。代表のイメージは『テレビで見るもの』」
 
 欲がないですね。と問いかけると「本当にそうなんですよ。欲があればJ1まで、こんなに遠回りはしてないです。でも苦労したとは思ってなく、長かったとも感じていません。まあ今後はJ1でできる限り長くプレーしたい。それだけです」と答えた。
 
 藤本にとっては初のJ1の舞台だが「自分自身はこんなもんじゃないですし、もっと点が取れると思っています」。確かな自信を覗かせている。
 
 今の調子を維持できれば、日本代表入りも夢ではないはず。だがJFLで仕事とサッカーを両立していた4年前の苦労を知っているからか、リーグ3位につけているとはいえ、今季の目標は「J1残留」。昇格組としての謙虚な姿勢を忘れていない。
 
 自信はあっても決して驕ることはない。

取材●柚野真也(スポーツライター)
構成●本誌編集部

※本記事は、サッカーダイジェスト5月23日号(5月9日発売)掲載の記事から一部抜粋・加筆修正したもの。
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