「僕の最後の夢だ」アーセナル守護神チェフ、EL決勝で古巣との”引退マッチ”実現に感慨

2019年05月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「調子がいいと、現役を続けられると考えるものだけど…」

ELで10試合に出場しているチェフ。古巣との対戦に闘志を燃やしている。 (C) Getty Images

 アーセナルは5月9日、ヨーロッパリーグ(EL)で決勝進出を決めた。バレンシアとの準決勝第2レグを4-2と制し、2試合合計で7-3として、バクーでのファイナルに駒を進めている。

 29日の決勝で対戦するのは、同じプレミアリーグのチェルシーだ。当然、誰もがトロフィーを望んでいるが、とりわけ気合いを入れているのが、今季限りでの現役引退を表明している守護神ペトル・チェフだろう。

 英公共放送「BBC」によると、チェフは試合後に英TV局「BT Sports」に「チェルシー戦でキャリアを終えるなんて、驚くべきことだ」と語り、長年在籍した古巣とのファイナルという大一番に意気込んだ。

「このEL決勝を戦うのが、僕の最後の夢だったんだ。それを叶えることができた。次の夢は、トロフィーを勝ち取ることだ」

 プレミアリーグではベルント・レノにポジションを譲ることになったチェフだが、ELでは10試合に出場し、ゴールマウスを守ってきた。チェフは「良いプレーをしていると、"現役を続けられる"と考えるものだ。でも、僕はじっくりと考えた末に決めたことだから、決意を変えるつもりはない」と述べた。

「あと2年はやれたかもしれない。でも、手遅れになるより先に引退を決めたんだ」

 古巣との決勝に勝ち、トロフィーを掲げることができれば、これ以上の締めくくりはないだろう。アーセナルがプレミア対決を制することができるか、注目される。

 また、気になるのが、アゼルバイジャンと国交がないアルメニア出身のヘンリク・ムヒタリアンの処遇だ。ムヒタリアンは10月のアゼルバイジャンでのカラバフ戦も欠場している。BBCは、特別ビザの支給を要請するか、アーセナルが「ジレンマに直面している」と報じた。

 以前、ウナイ・エメリ監督は決勝進出の場合のムヒタリアンの起用について「ファイナルはまだずっと先だ」と明言を避けた。ファイナルという大一番でも、ムヒタリアンは遠征から外れるのか。アーセナルと選手の決断が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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