「戦術や哲学ではない。ハートとソウルだ!」モウリーニョが“奇跡”を起こしたリバプールを絶賛! ヴェンゲルは結果を示唆していた?

2019年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

名将たちも経験したアンフィールドの“魔力”

アンフィールドの恐さを身に染みて知っているヴェンゲル(左端)とモウリーニョ(右端)。リバプールの大逆転劇は想定の範囲内だった? (C) Getty Images

 現地時間5月7日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の準決勝・第2レグで、本拠地アンフィールドにバルセロナを迎えたリバプールは4-0と大勝。アグリゲートスコアを4-3として2シーズン連続でのファイナル進出を決めた。

 欧州のカップ戦の準決勝において、第1レグを0-3と落としていたチームが、それをひっくり返すのは、1985-86シーズンのヨーロピアン・カップ(CLの前身)でバルサがスウェーデンのイェーテボリにやってのけて以来33年ぶり、CLでは初の出来事である。

 相手がリオネル・メッシやルイス・スアレス、ジェラール・ピケといった攻守にワールドクラスを揃えた難敵バルサであったことを考えても、まさに奇跡と呼ぶにふさわしい逆転劇だろう。

 そんなサッカー史に刻まれる一戦を幾多の修羅場を、くぐり抜けてきた名将たちはいかに見ていただろうか。カタールのスポーツ専門局『beIN Sports』でゲスト解説を務めていたアーセン・ヴェンゲルとジョゼ・モウリーニョが興味深いコメントを残している。

 ともに長年に渡ってプレミアリーグを舞台に指揮を執り、リバプールと名勝負を演じてきただけに、「アンフィールドでは何かが起きる」と確信していたようだ。

 まず、22年という長期政権をアーセナルで築いたヴェンゲルは、第2レグの1週間前に、さしものバルサもアンフィールドでは一筋縄では行かないことを示唆していた。

「リバプールは30年ほど国内リーグでは優勝していない。だが、ヨーロッパの舞台ではよくやっている。いったいなぜか? アンフィールドさ。欧州で最高に熱いスタジアムだし、とりわけ第2レグのリターンマッチで唯一行くのが嫌だったのが、あそこなんだ。なぜなら、あの雰囲気は特別だからね」
 
 見事に予感が的中する形となった。

 かたやモウリーニョは、「流石に0-3は厳しいかもしれない」と戦前に見立ててもいたが、第2レグの結果を受け、リバプールとその指揮官ユルゲン・クロップを絶賛している。

「正直、予想していなかった結果だ。だが、私は『不可能はない』とも言った。もし、不可能が可能になるなら、アンフィールドがその場所になるとも言った。

 とにかく、今日は"ある名前"に触れなければいけない。ユルゲンだ。

 これは戦術でも哲学でもない、彼のハートとソウル、諦めないファイティングスピリット。そして、彼と選手たちがともに作り上げた素晴らしい共感によるものだ。彼らは素晴らしいシーズンを無冠で終えるリスクがあった。でも、今は欧州王者まであと一歩だ。ユルゲンはそれに値すると思う。リバプールでの仕事ぶりは本当に素晴らしい」

 リバプールはこの勢いに乗って、ミランを打ち破った"イスタンブールの奇跡"以来14年ぶりとなるビッグイヤーを手に出来るのか。全てが決するのは、現地時間6月1日のマドリードだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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