【三浦泰年の情熱地泰】目指すは「サッカー文化人」。日本とブラジルの橋渡しをしていきたい!

2019年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

サッカー学んだブラジルに恩返しをするとしたら…。

現在はブラジル全国選手権が開催される現地に渡る三浦氏。ブラジルではサッカーだけでなく様々な文化に触れ、日本との橋渡しをしていく。(C) Getty Images

 ブラジルへ戻る日がやって来た!
 
 監督業を休業し、新たなトライをすることに決めて2月に1か月間、ブラジル・サンパウロで生活した後、日本に帰国して生活してきたが、再びブラジルへ戻る日がやって来た。
 
 日本では毎日が新しい空気の中。僕にとって充実した日々でもあった。
 
「サッカー」だけではなく「人生」という大きなステージを意識しながら、いろんな角度で物事を見たり、感じたりしながら、たくさんの人と良い時間を共にできた。
 
 ひとつのことに集中し、ストイックになる癖が付いている僕にとっては毎日、人が変わる社会は新鮮でもあり、不安もある。
 
 ただ、いろんな人が僕を知ろうとしてくれて、いろんな話をしてくれた。それはサッカーの話だけではなく、人生の話だ。
 
 これからブラジルへ戻るが、僕にとってブラジルは「行く」ではない。「帰る」であり、「戻る」なのだ。そして当然、日本へも同様に「帰る、戻る」。
 
 これから数年は、日本とブラジルを中心にヨーロッパ、アメリカ、中東を経由しながら、世界を行ったり来たりする生活を選びたいと思う。
 
 そして、この期間にひとつの会社を立ち上げた。株式会社EMAというフットボール(サッカー)を通じ、日本とブラジルを、そして多文化をつなげる会社である。
 
 フットボール(サッカー)だけではなく、日本の「食」や「音楽」。日本文化とブラジル文化の交流。また、人のつながりにEMAが存在するというわけだ。
 
 ブラジルへの入国は、今年の6月17日からビザを取得する必要がなくなる。日本人はノービザでブラジルに入ることができる。これはブラジルサイドが多くの日本人にブラジルに足を運んでほしいという気持ちの表われだと聞いた。
 
 もちろん、日本がそれに合わせていくことは難しい面もあるが、ブラジルはたくさんの日本人に自分たちの国を知ってほしいという気持ちかあるのだ。
 
 フットボール(サッカー)はブラジルから学んだ。Jリーグ発足時にたくさんのビックネームの選手たちが日本でプレーした。
 
 そんなブラジルに恩返しをするとしたら、日本のどんな文化を持って行けるかを考えてみた。
 

次ページパスポートの職業欄には「サッカー文化人」と記載しようと思う

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