「言葉では言い表せない!」名手イニエスタ、チェルシー戦の“伝説ミドル”再脚光に興奮隠せず!

2019年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

アディショナルタイム3分の劇的ドラマ

バルサを窮地から救った伝説ミドルから10年。イニエスタは万感の思いを込めて言葉を綴った。写真:徳原隆元

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表アンドレス・イニエスタが、万感の思いを込めて自身のインスタグラムを更新した。転載したのは、バルセロナが公式SNSで公開したひとつの懐かしムービーだ。
 
 2009年5月6日、チャンピオンズ・リーグ準決勝第2レグ、敵地でのチェルシー戦。第1レグのホームゲームを0-0で終えていたバルサは、開始8分にマイケル・エッシェンのゴールで先制される苦しい展開を余儀なくされる。攻めども攻めどもチェルシーの堅牢を崩すに至らず、いたずらに時間だけが過ぎていた。
 
 そして迎えたアディショナルタイム3分、ミラクルショットが生まれる。
 
 リオネル・メッシがマーカー3人を引き付けて中央へパス。ペナルティーアーク付近に走り込んだイニエスタが豪快にダイレクトで右足を振り抜くと、ボールは一直線にチェルシー・ゴールに突き刺さった。土壇場のアウェーゴールで追いついたバルサは見事に決勝進出を決め、結果的に08―09シーズンをラ・リーガ、コパ・デル・レイとの3冠でフィニッシュするのだ。

 
 この日はちょうど、伝説ミドルから10年のメモリアル。バルサ公式が「このシーンから10年が経った。あなたはイニエスタッツォ(イニエスタのゴール)のとき、どうしていましたか?」と問いかける。これを受けて選手本人は「10年が経っても、言葉では言い表せない。なんて瞬間だったんだ!」と当時の感情が蘇ったのか、珍しく興奮気味だ。
 
 すぐさま世界中のファンから投稿への書き込みが寄せられ、「もう10年も前の出来事なんだな」「文句の付けようがないゴラッソだ!」「アンドレスが誇らしい」「永遠に語り継がれるべきゴール」「3冠のハイライトがあの一撃だね」「まるで色褪せていない」などなど、賛辞があとを絶たない。
 
 イニエスタのゴールと言えば、2010年南アフリカ・ワールドカップ決勝、オランダ戦のボレーショットがあまりにも有名。0-0で迎えた延長戦に右足でねじ込み、母国スペインを初優勝に導いた一撃である。ただバルサ・ファンにとっては、やはりチェルシー戦のこの弾丸ショットがより思い出深いのかもしれない。
 
 ポジティブなイメージを身体に呼び起こしただろう名手イニエスタ。神戸はJ1リーグで現在5連敗中と元気がないが、日曜日の鹿島アントラーズ戦では自身の今季初ゴールで凱歌を上げたいところだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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