守護神が相手への空手キックを失敗して一発レッド…退場続きの自軍に闘将ジェラードもウンザリ? 「ストレスだよ…」

2019年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季9枚目のレッドカード提示にジェラードも頭を抱える…。

信頼しているベテラン守護神マクレガーがまさかの退場劇を演じてことで、ジェラード(左)も万策が尽きている!? (C) Getty Images

 現地5月5日のスコットランド・プレミアシップ第36節で、驚きのプレーがあった。

 レンジャーズのベテラン守護神アラン・マグレガーが、相手選手に空手キックを見舞おうとして一発退場となったのだ。

 この驚きのプレーを報じた英紙『Daily Mail』によれば、マグレガーはチームが1点をリードして迎えた終了間際の89分、手にしたボールを右足で前方に蹴った際に、そのまま同じ右足でマーク・マクナルティを背後から蹴ろうとしたのだ。

 しかし、コンタクトはなかったようで、マグレガーのほうが足首付近を痛がった様子でピッチに倒れこんだが、主審は37歳の大ベテランが犯した愚行を見逃しておらず、レッドカードを提示。すでに交代枠を使い切っていたレンジャーズは、DFのロス・マクロリーをゴールマウスに立たせなければならなかった。

 それでも逃げ切って1-0と勝利し、何とか5連勝を飾ったレンジャーズだが、スティーブン・ジェラード監督の顔は晴れない。この週末にセルティックの8連覇が決まったうえに、次節に迎えるセルティックとの大一番でマグレガーを起用できないからだ。

『Daily Mail』によると、ジェラード監督は、「フラストレーションだよ。とても大事な一週間になるというのに、正守護神を欠くのだからね」と述べた。

「内容は良くなくても良い勝利を得られたことを考えるべきなのだろうが、私はフラストレーションを感じてしまう。シーズンを通じて素晴らしかった守護神を失うのだからね」
 
 今シーズン、多くの退場者に悩まされてきたジェラード監督は、「助言をくれるなら誰のアドバイスでも話を聞くよ。規律面に関する私の話は、選手たちももう聞き飽きただろうからね。これでリーグ戦では9回目のレッドカードだ。クレイジーだよ」と、嘆いている。

「今日の試合は11人でもすでに大変だった。もっと規律をしっかりとし、ベストプレーヤーがピッチに残れるようにしなければいけない。選手たちは自分たちで首を絞めている。だが、どう修正していけばいいのか、私としては、手が尽きつつあるんだ」

 ジェラード監督は、「選手たちのポケットから金を引き出すタイプの監督にはなりたくない。彼らには家族がある」としたうえで、レッドカードを減らすための罰金処分も選択肢のひとつと述べた。

「選手たちがそれ以外の選択肢をなくしているんだ」

 マグレガーを筆頭に、レンジャーズの選手たちは、指揮官の言葉をどう受け止めているだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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