バイエルンの“買い取り拒否”が濃厚なハメス、もはやマドリーにも居場所は…サポーターの評価は?

2019年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジダン監督の構想外とも

ベンチを温めることが少なくないハメス。バイエルン退団が有力視されている。 C)Getty Images

 今夏の移籍マーケットでの去就が注目されているビッグネームのひとりが、レアル・マドリーからバイエルンにレンタル中のハメス・ロドリゲスだ。

 2017年夏に2年レンタルでハメスを獲得したバイエルンは、4200万ユーロ(約54億6000万円)で買い取るオプションを有している。完全移籍が確実と言われた時期もあった。

 だが、ニコ・コバチ監督が就任した今シーズン、ハメスは全公式戦合わせて先発出場は19試合に留まっている。バイエルンはもはや買い取らないことを決めたとの報道も後を絶たない。

 スペイン紙『As』によると、バイエルンOBの元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルクも、『t-online』で「ハメスは出ていくべきだ」との見解を示している。

「バイエルンで自分が置かれている状況を顧みれば、クラブを離れることがベストだということが分かるはずだ」

 ただ、エッフェンベルクは「マドリーで十分な出場機会を得るのは、もちろん難しいことだ」とも述べた。実際、スペイン紙『Marca』が報じたように、復任したマドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、このコロンビア代表MFを構想に含めていないとも言われている。
 
 もちろん、その才能に疑いの余地はない。Marca紙のアンケートでは、6万5000人以上のユーザーのうち、53パーセントが、ハメスをマドリーに残すべきと回答。「売却すべき」の41パーセントと、「再度レンタルで放出」の6パーセントを上回った。

 だが、来シーズンのマドリーは大型補強も予想されているだけに、ジダン監督がわざわざハメスをチームに残す可能性は低いと考えるのが現実的だろう。マドリーは、中盤の選手ではマンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバや、トッテナムのクリスティアン・エリクセンへの関心が取り沙汰されている。

 マドリーとの契約は2021年まで。7月で28歳になるハメスが、どのような決断を下すのか注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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