「ランクがひとつ上のチームだった」EL準決勝、チェルシーとの”真剣勝負”で長谷部誠が感じた手応え

2019年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「1ー1というのは、まあ悪くない結果」

エヌゴロ・カンテとのマッチアップも度々。長谷部のビルドアップは警戒されていた。 (C) REUTERS/AFLO

 長谷部誠擁するフランクフルトは、チェルシーとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝第1レグを1-1の引き分けで終えた。

 ファンの大声援をバックにフランクフルトは立ち上がり素晴らしいプレーを見せ、23分にはフィリップ・コスティッチからのクロスをルカ・ヨビッチがヘディングシュートで合わせて先制。

 一方、押し込まれていたチェルシーも前半終了間際の45分、CKからペドロ・ロドリゲスが同点ゴールを決める。後半はチェルシーが優勢的に試合を進めたが、フランクフルトも終盤に惜しいチャンスを作り出していた。

 試合後、長谷部はこの日の結果について「1-1というのは悪くない結果だとは思う。今日やってみて、チェルシーは今までのここまでの対戦相手とは違う、やっぱりひとつランクが上のチームだなと思った」と振り返った。

 普段のリベロとしてではなく、この日はアンカーの位置でフル出場。「(オリビエ・)ジルー選手が大きく、起点を作ってくるので、僕だとヘディングとかフィジカルの部分でということがあったと思います。自分が中盤に入ることでもう少しゲームを落ち着かせたりとか、自分のところでボールをセーフティにゲーム組み立てるという意図があったと思う」と監督の采配について噛み砕いていた。
 
 その言葉通り、中盤の底で攻守にバランスを取るだけではなく、85分には敵陣深くで相手ボールをカットし、味方からリターンパスをうけてペナルティエリア内に持ち込み、チャンスを作るシーンもあった。

「もうひとつ早いタイミングでシュート打てれば、シュートがいいところにいっていれば、入ったかなという感覚もある。後ろから来た相手の選手も、うまく僕に体当てながら、ファールぎりぎりのラインでやっていた。そこで少し、体勢が崩れたというのもある。ああいうところで決められたら、より良い結果だったなあと思います」

 決勝進出のためには第2レグで、最低限1点を取らなければならない。アウェーで戦うことの難しさを認めたうえで、今のチームにはそれをはねのける力があると長谷部は信じている。

「ここまで、厳しいと言われてきた戦いを全部、勝ち上がってきている。そういう意味では、ロンドンで何か起こせる気がしています」

 第2レグは現地時間5月9日、ロンドンにあるチェルシーの本拠地、スタンフォード・ブリッジで行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【ハイライト】フランクフルト対チェルシー、第1レグハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事