メッシはリバプールを粉砕した自身の芸術的FK弾をどう振り返った? 「あれは壮観だったけど…」

2019年05月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

キャプテンらしい力強いコメントを残す!

圧倒的なパフォーマンスでリバプール守備陣を切り裂いたメッシ。その出来栄えを本人はどう評価したのか? (C) Getty Images

 ハイレベルな戦いが繰り広げられるなかで違いを見せつけたのは、バルセロナの背番号10だった。

 現地時間5月1日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝・第1レグで、バルセロナは本拠地でリバプールに3-0の勝利。4年ぶりの決勝進出に向けて大きく前進した。

 26分にルイス・スアレスのゴールで先制しながらも、キックオフ直後から果敢なフォアチェックを仕掛けてきたリバプールに苦戦を強いられたバルサ。1-0とリードして迎えた後半には、相手のプレスを前に後手に回って、ポゼッションを得意とするチームがボールを持てなくなるという状況にも陥った。

 いつゴールを奪われてもおかしくないほど押し込まれたバルサを救ったのは、大黒柱のリオネル・メッシだった。

 まずは75分、ゴール前の混戦からこぼれてきたボールを押し込んで貴重な追加点をもたらす。

 さらに圧巻だったのは、82分のダメ押し点だ。敵ゴール前の絶好の位置で得たFKのキッカーを務めたメッシは、得意の左足を一閃。鋭く曲がったボールは相手DFの壁の外側を巻いてゴール左上の隅へ突き刺さった。

 自身のクラブキャリア通算600ゴール目となるメモリアル弾を決めたメッシの活躍でリバプールを突き放したバルサは、本拠地カンプ・ノウでの公式戦無敗記録を「33」に伸ばし、敵地アンフィールドで行なわれる第2レグに向けて大きなアドバンテージを得た。
 
 鮮烈な輝きを放って、チームを勝利に導いたメッシは、試合後、スペイン紙『Marca』の取材に対して、「とても良い結果だ。アンフィールドでの試合は難しくなるだろうから、(3点差をつけて)大きな満足感を得られたよ」とポジティブに回答。さらに試合内容について振り返りつつ、自身のゴールシーンについて次のように語った。

「リバプールは非常にフィジカルに優れていて、僕らは彼らのペースに飲まれたところがあった。ボールを持てないことに慣れていないからダメージを負ったのは確かだ。でも彼らはゴールを奪えなかった。それがとても重要だ。このアドバンテージはかなり大きい」

「ゴールシーン? とくに2点目は壮観だった。けど、コースの隙を探していくなかで、僕のシュートが(壁を)通り抜けたのはラッキーだったと思っているよ」

 そして、試合中に不振のフィリッペ・コウチーニョに対して批判的な指笛が吹かれたことについて、次のようにコメントした。

「僕らは瞬間というものに集中している。シーズンの初めに言ったように今まで以上に団結しなければならない。だから誰かを批判している時間なんてないよ。全てのことを協力してやらなければ。勝てない時に仲間へさよならを言うなんて酷い。僕らは一緒に進んでいくんだ」

 力強くキャプテンらしい言葉を残したメッシ。頼もしいクラッキの活躍でバルサは、このリードを守り切り、ビッグイヤーを手にした2014-15シーズン以来のファイナルに勝ち進めるのか。注目の第2レグは現地時間5月7日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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