番記者が選ぶ、平成の横浜F・マリノスベスト11! J1連覇メンバーに中村俊輔、川口能活の錚々たる顔ぶれ

2019年04月30日 藤井雅彦

平成のハイライトは岡田監督時代のJ1連覇

藤井氏が選出した平成の横浜F・マリノスのベストイレブン。

【ベスト11選出理由】
 錚々たる顔ぶれがずらりと並ぶ。悩ましい人選となった右サイドは、J1連覇に貢献した佐藤を選出。伝統の堅守を実現でき、さらにはセットプレーで強さを発揮できる選手が揃っている。
 
 
【横浜F・マリノスの平成史】
 Jリーグ創設時の「オリジナル10」にして、鹿島とともにJ2降格の憂き目に遭っていない2クラブのうちのひとつだ。93年から今季まで27季に渡って1部に留まり、日産自動車サッカー部時代から受け継がれる名門としての面目を保ち続けている。
 
 これまでのJ1(Jリーグ)制覇は通算3回で、お世辞にも多いとは言えない。平成時代におけるハイライトは、岡田武史監督が率いていた03年と04年のJ1連覇だろう。個性的な日本人選手に加えて外国籍選手もリーグ屈指のレベルにあり、文字通りのタレント集団を誇っていた。
 
 その後のタイトル獲得は13年シーズンの天皇杯優勝だけと寂しいものだが、ピッチ外を含めた話題性や影響力は常にリーグでも屈指。その最たる例が14年にシティ・フットボール・グループと結んだ資本提携で、外資を受け入れたJリーグで最初のクラブとなった。
 
 クラブハウスの移転問題や中心選手の流出など近年は課題も少なくない。こうしたネガティブなニュースも大きく取り上げられるのは、知名度が高いクラブゆえのある種の宿命だ。令和時代は、まずはリーディングクラブとしての威厳を取り戻したい。
 
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
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