番記者が選ぶ、平成のヴィッセル神戸ベスト11! 三浦淳、大久保、イニエスターーファンの記憶に焼き付く名手たちを選出

2019年04月30日 高村美砂

監督は16年第2ステージで2位に導いたネルシーニョだ

高村氏が選出した平成の神戸ベスト11

【ベスト11選出理由】
 選手の入れ替わりが激しいだけに、在籍年数の長さやチームへの貢献度を重視。ファンの記憶に刻み込まれている選手を選んだ。監督は16年第2ステージで2位に導いたネルシーニョだ。
 
【ヴィッセル神戸の平成史】
 大きな転換期は、神戸市から株式会社クリムゾンフットボールクラブ(現楽天ヴィッセル神戸株式会社)に経営権が譲渡され、「新生ヴィッセル神戸」としてスタートを切った04年だろう。ただ、それ以降もクラブは監督交代を繰り返し、毎年のように残留争いに巻き込まれ、実際、二度のJ2降格を味わうなど苦難の連続だった。
 

 それでもネルシーニョ体制となった15年あたりから少しずつチーム力が安定。18年にOBの三浦淳寛氏がスポーツダイレクターに就任すると、「バルセロナ化」を掲げてクラブの大改革に乗り出した。目を引くのは17年のルーカス・ポドルスキ、昨年5月のアンドレス・イニエスタ、12月のダビド・ビジャというワールドクラスの助っ人補強だ。また今季開幕後にはバルサ育ちのMFセルジ・サンペールも獲得し、"本家"に倣ったポゼッションサッカーを確立すべく、急ピッチで体制を整えていた。
 
 ところが、その陣頭指揮を執っていたスペイン人のフアン・マヌエル・リージョ監督が、4月17日に突如辞任。吉田孝行氏が再び監督に就任した。この監督交代劇が、目標に定める「アジアナンバー1クラブ」の実現にブレーキをかけなければいいが。
 
文●高村美砂(フリーライター)
 
『サッカーダイジェスト』5月9日号(4月25日発売)では、Jリーグ厳選20クラブの平成30年史を特集。番記者が選んだ「平成ベストイレブン」のほか「平成5大ニュース」「名勝負ベスト3」などをお届け。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事