「悪夢にある…」痛恨ミスで失点献上のデ・ヘアに非難の声! マンUのクリーンシート数は歴代最低!?

2019年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

スールシャールは守護神を擁護。

痛恨のキャッチミスによって失点してしまったデ・ヘア。この名手はここ数試合、精彩を欠いている…。 (C) Getty Images

 現地時間4月28日に行なわれたプレミアリーグ第36節で、マンチェスター・ユナイテッドは、チェルシーとホームで1-1と引き分けた。

 4位チェルシーとの勝点3差を縮められず、同日に敗れた5位アーセナルとの1差も変わらず……。6位ユナイテッドのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得には暗雲が立ち込めている。

 開始早々の11分にファン・マヌエル・マタのゴールで先制したユナイテッドにとって痛かったのが、前半終盤の43分にマルコス・アロンソの同点弾を許したことだ。アントニオ・リュディガーのミドルシュートを守護神ダビド・デ・ヘアがキャッチミス。こぼれ球をM・アロンソに押し込まれた。

 デ・ヘアはバルセロナとのCL準々決勝第2レグから、エバートン戦、マンチェスター・シティとのダービーマッチ、そしてこの日のチェルシー戦と、4試合続けてミスに絡んだ。英衛星放送『Sky Sports』は、今シーズンのプレミアリーグでスペイン代表守護神は、ミスから4失点しており、「彼にとってのワーストシーズン」と伝えた。

 また、ユナイテッドは、本拠地オールド・トラフォードで開催されたプレミアリーグでのクリーンシート数が18試合中2試合とわずか11パーセントにとどまっている。これは1962-63シーズン(21試合中2試合、9.5パーセント)以来の最悪の数字だ。

 ユナイテッドOBで、『Sky Sports』 の解説者ガリー・ネビルは、「なんと言えばいいのか。今の彼は悪夢にある」と、デ・ヘアの苦境に懸念を示している。

「私も1999-2000シーズンの終わりに悪夢のような時期を経験した。その時の私に必要なのは、夏を迎えることだけだったんだ。今のデ・ヘアには、夏を待ち、休んでリラックスして、頭をすっきりさせる必要がある。今は彼にとって非常に難しい時期だ」
 
 さらにG・ネビルは、「ミスすればそれが致命傷になるのが普通という、もっとも厳しいポジションであることは間違いない」と、GKの難しさを強調した。

「フィールドプレーヤーなら、自信がないときでも続けていって乗り越えられる。でも、GKの場合は非常に難しいんだ。そしてそれが最終ラインやスタジアムに影響し、不安を誘う。同情するよ」

 だが、マンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、「本当に心配はしていない。私は彼を知っている」とコメント。「彼は強い気性の選手だ。だから、心配していない」とデ・ヘアを擁護している。

 さらに、記者から「一度先発から外すほうが良いか」と問われたスールシャール監督は、「ベストのパフォーマンスを取り戻す方法はたくさんあり、もちろん彼とは話す。それは良かったときも同じだ。今の我々が6位である理由は彼じゃない」と続けた。

「ダビドは試合に出て戦いたいと思う選手のはずだ。彼と話してみるが、正しいかたちで答えを出してくれるはずだと確信している」

 はたして、デ・ヘアは、指揮官からの厚い信頼に応えられるのか。ユナイテッドはプレミアリーグの残り2試合でハダースフィールド、カーディフと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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