「このクラブはオランダで最高…」アヤックスが新加入GKの“黒歴史”をネタ動画で一掃!

2019年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

教室のような一室で…。

アヤックス加入が決定したスヘルペン。この巨漢GKには、サポーターたちが無視できない“黒歴史”があった。 (C) Getty Images

 オランダの名門アヤックスが、新加入選手に課した"ユニークな儀式"が話題となっている。

 現地時間4月25日、アヤックスは、現在エールディビジで15位のエメンから19歳のオランダ人GKキエル・スヘルペンを獲得したことを発表した。来シーズンからチームに加わることになる。

 スヘルペンは、202センチの体躯を利した安定感抜群のセービングが武器で、オランダU-19代表にも名を連ねるなど、高い評価を受けている新進気鋭のGKだ。マルク・オーフェルマルスSDも「彼は間違いなくビッグなタレントになる。アヤックスを選んでくれて素晴らしいよ」とコメントしており、2023年6月末までの4年間の契約には、将来性への期待の高さが伺える。

 だが、そのスヘルペンにある問題が浮上した。というのも、彼は2011年に自身のツイッターで、宿敵フェイエノールトのファンだと公言していたのだ。今回、そのことがSNSで発覚し、一気に拡散されてしまった。

 スヘルペンが当時11歳であったことを考えれば、情状酌量の余地はあるように思われるが、熱狂的な一部のアヤックス・サポーターからは、「クラブに全てを注げられるのか?」という不満の声が続出した。
 
 このままではスヘルペンが歓迎されないと判断したアヤックスは、ウィットに富んだ動画を発信した。

 舞台は学校の教室のような一室。そこにオーフェルマルスSDとエドウィン・ファン・デル・サールCEOという二人のレジェンドが険しい表情で佇み、その前でスヘルペンが紙にひたすら「アヤックスはオランダで最も素晴らしいクラブです」と書き続けているのだ。動画には、ファン・デル・サールが机を強く叩き、「あと100回だ!」と一喝し、"スパルタ指導"を行なっているシーンも組み込まれている。

 当然、これはクラブ側が仕組んだネタ動画だ。あえて、公式にスヘルペンの"黒歴史"をイジることで、サポーターたちの怒りを緩和させようと図ったのだ。実際、効果は抜群で、アヤックスの公式ツイッターには、「今やスヘルペンはアヤックスの信者」や「彼のことが大好きになった」といったコメントが寄せられている。

 今シーズン終了後に正式にチームに加わるスヘルペン。有望な若手が躍動するチームに、楽しみな逸材がまたひとり加わった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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