「亡くなる6日前、死の淵にいたビラノバがメッシを説得し…」逝去から5年、元バルサ指揮官のエピソードを右腕が明かす

2019年04月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「面会後にアプローチが変わった」

グアルディオラの後を継いだビラノバ(右)のチームで、メッシ(左)はリーグ戦46ゴールを挙げる圧巻の活躍。(C)Getty Images

 バルセロナ元監督のティト・ビラノバが亡くなってから、4月25日で5年という月日が流れた。

 スペイン紙『As』によると、助監督として支えたジョルディ・ロウラは、『Radio Kanal Barcelona』で「ビラノバは素朴で率直な、個性豊かな人だった」と、故人を偲んでいる。

 ビラノバがこの世を去ったのは、2014年の4月25日。そのわずか6日前、死の淵にあった元指揮官(13年夏に退任していた)が、去就に悩んでいたリオネル・メッシを説得し、残留するように説いた。

 ロウラは当時のことを「レオ(メッシ)がバルサに残るか迷っていたのは本当だ。彼らが話し合ったのも事実だよ」と、ビラノバとの面会がメッシの残留に繋がったと明かしている。

「私はその場にいなかった。彼らは長時間に渡って話したんだ。何を言っていたのか、私には分からない。たしかなのは、メッシのアプローチが変わったということだ。そして、バルサにとって幸いなことに、残留を決めたんだよ」
 
 5回目の命日を迎え、メッシはインスタグラムで「ずっと僕たちと一緒」とのメッセージを添え、ビラノバとのツーショット写真を投稿した。

 ほかにも、ジョルディ・アルバは「ティトは永遠」というハッシュタグとともに、「あなたが恋しい。ずっと僕たちと一緒」と投稿。セルヒオ・ブスケッツも同じく「ティトは永遠」のハッシュタグとともに、恩師との写真をアップしている。

 ビラノバが率いた2012-13シーズンのバルサは、勝点100をあげてラ・リーガを制したが、チャンピオンズ・リーグ(CL)では準決勝でバイエルンに敗れた。

 次節にも連覇を決めようとしている現在のバルサは、CL準決勝まで勝ち進んでおり、4年ぶりの欧州制覇に意気込んでいる。

 開幕前からビッグイヤー奪還を公言していたメッシは、天国のビラノバにCL制覇や3冠達成という最高の報告ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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