アキレス腱を断裂したチェルシーの超逸材をイニエスタも助けた“医学会のメッシ”が救う!? 英紙が着目する腕前は?

2019年04月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界で最高の整形外科医であり、心理学者だ」

アキレス腱断裂の大怪我に見舞われたハドソン=オドイ。治療に当たるのはスポーツ医学会の先駆者である名ドクターだ。 (C) Getty Images

 イングランド・サッカー界期待の超逸材がアクシデントに見舞われた。

 現地時間4月22日に行なわれたプレミアリーグ第35節のバーンリー戦、チェルシーのカラム・ハドソン=オドイを悲劇が襲ったのは37分だ。右サイドで相手のクリアボールをワントラップした瞬間にガクッと膝から崩れ落ちると、脚を痛めてその場に座り込み、メディカルスタッフに肩を担がれてピッチを去ったのである。

 試合後のクラブが発表した診断の結果は、アキレス腱の断裂。全治6か月の大怪我だった。ハドソン=オドイは自身のツイッターで、「一生懸命リハビリに励んで、来シーズンは強くなって帰ってくる!」と力強く語ったが、予期せぬ事態に未来ある18歳の心中が穏やかでないのは、想像に難くない。

 この選手生命にも関わる大怪我を負った新鋭に、救いの手を差し伸べる人物が現れたようだ。
 
 英紙『The Sun』によれば、彼の担当医となったのは、スペイン人医師のラモン・クガート。これまでに数多くの名選手たちを執刀してきた名医で、「医学会のメッシ」と評されているとも。

 同紙によれば、現在68歳のクガート氏はスポーツ医療の先駆者で、少量の末梢血を遠心分離して得られる血小板を濃縮した血漿を患部に注射して治癒力を増幅させる治療法「多血小板血漿(PRP)」を見出した人物だという。

 バルセロナのユースで選手経験もあるクガート氏が、これまでに手掛けたフットボーラーは、ジョゼップ・グアルディオラやシャビ、カルレス・プジョル、アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレス、ケビン・デ・ブルイネなど名選手たちばかりだ。

 バイエルンでこの名医の施術を受けたスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラは、『The Sun』の取材に対して、こう語っている。

「クガートは世界で最高の整形外科医であり、世界で最高の心理学者でもある」

 エデン・アザールのこの夏のレアル・マドリー移籍が濃厚とも言われているなか、ハドソン=オドイへの期待値は高い。「担当となった選手は誰も文句を言わない(The Sun)」という名医の腕が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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