「両方獲りに行く」長谷部誠、ELタイトル&CL出場権の“ダブル獲り”宣言!「重要なのは…」

2019年04月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

熾烈な4位争いが続く

ヴォルフスブルク戦でフル出場を果たした長谷部。終了間際に追いつかれたものの、「悪くない」とコメント。(C)Getty Images

 長谷部誠が所属するフランクフルトは、ブンデスリーガ30節でヴォルフスブルクとのアウェー戦に臨み、1-1で引き分けた。78分に途中出場のジョナサン・デグズマンのゴールで先制に成功したが、90分にジョン・アンソニー・ブルックスに同点ゴールを許し、勝利目前で追いつかれた。

 この日も3バックの中央からチームを統率した長谷部は試合後、悔しさを滲ませながらも、試合結果は妥当だという見解を示した。

「最後だけ見たらもったいない試合だったなと思うんですけど、試合全体を見たらだいぶ自分たちも疲れていて、相手にかなりチャンスを作られていた。勝点1を持って帰れるのは悪くないと思います」

 これで、1ポイントを加えた勝点は53となった。チャンピオンズ・リーグ(CL)出場圏内の4位につけているとはいえ、5位のボルシアMG、6位のホッフェンハイムとの勝点差はそれぞれ2と3。予断を許さない状況だ。

「ボルシアMGはちょっと躓いてますけど、ホッフェンハイムやレーバークーゼンもきているし、ブレーメンもいい。簡単な戦いにはならない。とにかく残りのリーグ戦はあと4試合。次のヘルタ・ベルリン戦は勝たないといけない。毎試合毎試合ヒリヒリした戦いが続くのかなと思います」

 元日本代表MFは、ラストスパートに向けて改めて気を引き締めていた。
 
 ブンデスリーガでのCL出場権獲得と準決勝に進出しているヨーロッパリーグ(EL)の制覇。ここまで来たらどちらかを選ぶつもりはない。

「もちろん両方獲りに行きたい。どっちがというのはね、今の自分たちにはない。リーグもヨーロッパリーグも両方こういう立ち位置にいれるというのは、本当に願ってもない、素晴らしいことだと思う。身体的にきついはきついんですけど、この時間を本当にドイツ語でいうGenießen(ゲニーセン)というのかな、本当に楽しみたいというか、そういう感じはありますよね」

 過密日程が続けているフランクフルトにとって、ここから重要になるのは何か。「身体的なリカバリーもそうですけど、一試合も気の抜けない戦いになるんで、やっぱり頭の部分でちゃんと調整しないといけない」。

 若い選手が多い中で「自分も経験ある選手としてチームを支えていかないといけない。最後の最後までやり遂げたいなという気持ちが強いですね」と語る表情からは、主力選手としての強い自覚が感じられた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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