「モドリッチに近い選手になる!」マドリー下部組織指揮官が凱旋中の15歳・中井卓大を絶賛!

2019年04月19日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

東京ヴェルディとの大会初戦で安定したプレーを披露!

的確なボール捌きでチームのビルドアップをサポートした中井は、ゲームメイカーとしてそつのないプレーを披露。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 4月19日、馬入ふれあい公園サッカー場と柳島スポーツ公園で、U-16キリンレモン CUP2019が開催された。

 湘南ベルマーレや東京ヴェルディ、ジェフ千葉など、国内外の計8クラブのU-16以下(2003年生まれ以降)の選手たちが熱戦を繰り広げる同大会で、最も注目を集めているのは、レアル・マドリーのカデーテAに所属している"ピピ"こと中井卓大だ。

 小学4年生でスペインへ渡り、世界トップクラスを争うメガクラブの下部組織で、日々研鑽を積む超逸材は、東京Vとの約1年ぶりの"凱旋"初戦で4-3-3の右インサイドハーフでスタメン出場。目立ったプレーが多いわけではなかったが、的確なパスワークとダブルタッチなどで相手をいなすなど、ミスの少ない安定したプレーを披露した。

 60分間フル出場を飾り、チームの4-1大勝に貢献した中井に対して、マドリー・カデーテAを率いるトリスタン・ダビッド・セラル・ロドリゲス監督の評価は上々だ。試合後に取材対応し、次のように称えた。

「ピピはとても大きなポテンシャルを持っている選手で、いまのチームの中でもとても大事な選手の一人だ。彼は五感覚をしっかり持っていて、テクニカルの面でも優れている」
 
 さらに現在15歳の中井の"将来像"について、ロドリゲス監督は、マドリーのあの選手と比較してみせた。

「彼はモドリッチに近い選手になる。カンテラ出身者ということで言えば、ナチョやルーカス・バスケスのようにチームのパーフェクトな中心選手になるだろうね。僕らはモドリッチよりも強い選手に育ててあげたい。簡単なことではないけれどね」

 監督の言葉からも大いなる未来を予感させる日本サッカー界期待の大器、中井卓大。今大会はその成長の一端を垣間見ることになりそうだ。

 なお、大会は4月21日まで行なわれ、マドリーは湘南ベルマーレなどと対戦する。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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