マンUの布陣変更はバレていた!? バルサ守護神が試合中に敵将の“秘密メモ”を拾い読み!

2019年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラッシュフォードが無造作に投げ捨てて…

この接触プレーのあと、ラッシュフォード(中央)は左手に持っている紙片をピッチに投げ捨てた。(C)Getty Images

 欧州最高峰の舞台、チャンピオンズ・リーグはついにベスト4が出揃った。準々決勝の激闘を制したのはバルセロナ、リバプール、トッテナム・ホットスパー、そしてアヤックス。近年にないフレッシュな顔ぶれと言っていいだろう。
 
 その火曜日に行なわれたバルサvsマンチェスター・ユナイテッドの第2レグで、実に珍しいシーンがあった。試合中にバルサの守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがピッチに落ちていたメモを拾い上げ、それを熟読。なんとそれはマンUのシステム変更が記された機密情報だったというのだ。

 これをすっぱ抜いたのが、スペインの衛生局『Gol HD』。試合後の検証番組でその一部始終を映像で紹介し、その模様を英大衆紙『The Sun』や世界的ネットワーク『Fox Sports』など複数のメディアが報じて拡散させた。
 
 59分だ。トータルスコアで3点のビハインドを背負ったマンUは懸命の反撃を試み、イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードがバルサ陣内深くに猛進。これは相手DFジェラール・ピケの巧みなチャージに阻まれ、思わずファウルを犯してしまう。その起き上がる際に、ラッシュフォードはなにやら小さな紙片をピッチに投げ捨てた。これをテア・シュテーゲンが拾って読み、すぐさま同じ場所に廃棄しているのだ。
 
 気になるのはその記載内容。驚くべきことに『Gol HD』はそのメモの画像を入手していた!
 
 文字はボヤけていてよく見えないが、明らかに「4-4-2」のフォーメーションに選手名が記されている。それまで「4-1-4-1」に近い形で戦っていたマンUがシステム変更を施していたのが分かる。オレ・グンナー・スールシャール監督がどのタイミングで誰にメモを渡したのかは定かでないが、巡り巡って最後にラッシュフォードの手元に届いていたのだろう。

 
 テア・シュテーゲンがこの情報ゲットをどう捉えたのかは不明だ。すでに試合の趨勢はほぼ決まっており、ラッシュフォードがメモを捨ててから2分後に、バルサはフィリッペ・コウチーニョが決定的な追加点を挙げている。特段の価値はないと判断しただろうか。ちなみに存在を示せなかったラッシュフォードは、73分に交代を命じられている。
 
 結局、バルサ相手に2戦合計0-4の完敗を喫した"赤い悪魔"。戦術漏洩というちょっぴり恥ずかしいオマケ付きとなってしまった。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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