天敵スペイン勢に屈したマンUはクラブ史上初の“屈辱”――指揮官は「バルサが2段階上だった」

2019年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

直近の8試合は3分け5敗

バルサに力の差を見せつけられたユナイテッド。7回目のベスト8敗退は史上最多だ。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドは4月16日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝・第2レグでバルセロナに敵地で0-3と完敗を喫した。2試合合計では0-4と大差をつけられ、ベスト8敗退に終わっている。

 オレ・グンナー・スールシャール監督が、現役時代にバイエルンとのCL決勝で"伝説の優勝決定弾"を挙げたカンプ・ノウで、ユナイテッドは成す術なく敗れ去った。

 UEFAによると、ユナイテッドがCLで3失点を喫したのは、2-3で敗れた2015年12月のヴォルフスブルク戦以来、約3年半ぶりのこと。スペイン勢には17試合で2勝6分け9敗と大きく負け越しており、とりわけ直近の8試合は3分け5敗とまったく勝てていない。

 英公共放送『BBC』によると、欧州カップ戦のノックアウト・ラウンドにおいて2試合合計で4点差をつけられたのは、カップウィナーズ・カップのラウンド・オブ16でアトレティコ・マドリーに屈した1991-92シーズンの3点差を上回り、クラブ史上初の"屈辱"だという。

 また、ベスト8での敗退は、これで通算7回目となり歴代最多。今シーズンのCLでは5敗しており、これもクラブワースト記録タイだ。CLに限らなければ、公式戦アウェー4連敗となり、これは1999年10月以来、約20年ぶりとなる。
 
 試合後、スールシャール監督は「ユナイテッドの真のレベル、真の伝統に戻りたければ、バルセロナに挑戦しなければいけない」と、さらなるレベルアップが必要だとコメントした。

「2試合を通じ、バルサのレベルは2段階上だった」

 黄金期のようなユナイテッドを復活させるには、最高峰の舞台で戦い続けることが必要だ。プレミアリーグで6位の"赤い悪魔"が、CL出場権を得るためには、勝点2差で上を行くアーセナルやチェルシーを上回り、4位以内を確保しなければなれない。

 欧州での戦いを終えたユナイテッドは、21日にエバートンと対戦。さらに24日には、マンチェスター・シティとのダービーを控えている。

 スールシャールは、「来年もこういう試合を戦いたい。だから、来週は非常に重要だ」と切り替えることが重要と強調した。

「できなかったことを引きずっても仕方がない。我々は、来週の試合に集中しなければいけない」

 シーズン途中に就任したノルウェー人指揮官がプレシーズンからチームを率いる来シーズン、ユナイテッドは「真のレベル」に戻ることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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