【U-20日本代表】安部裕葵と郷家友太が”口を揃えて”語る世代別代表のメリットは?

2019年04月16日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

若手は所属クラブで出番を得るのが難しいが…

鹿島の安部が国内合宿について語った。写真:徳原隆元

 5月23日からポーランドで開催されるU-20ワールドカップが、約1か月に迫っている。U-20日本代表は本大会に向け、4月14日から16日に千葉県内で国内合宿を実施。21名のメンバーが集まった。
 
 世代屈指の才能が集った今回の合宿だが、この年代特有の問題が所属クラブでの出場機会だ。浦和の橋岡大樹や横浜FCの斉藤光毅などを筆頭に、確かに安定した出場機会を得ている選手もいる。だが、鹿島の安部裕葵が「それぞれのチームで若いと出るのも難しい」と言うように、出番を得られずに苦しんでいる若手は多い。
 
 今回の合宿について安部は「良いリフレッシュになりますし、刺激ももらいます。みんなもサッカーを素直に楽しんでいる感じもあります。そういうエネルギーのある人たちといるのは絶対に良いことですし、すごく楽しいですよ」と言う。
 
 安部の言うメリットを身に染みて感じているのは、神戸の郷家友太かもしれない。「怪我で、まず自チームでサッカーができていなかったので、怪我明けで呼んでくれたことにすごく感謝しています。こうやって同年代と久しぶりにサッカーができるので、すごく楽しいです」と述べた。
 
 さらに郷家は、「僕に関しては、(所属クラブで)メンバー争いが激しい。ベンチには入っているんですけど、上手く試合に関わることができていないので、こうやって自分の世代の代表に入って試合ができるのがすごく楽しいです。初心に戻れるというか、試合勘を取り戻せるところだと思っています」と話す。今季は神戸でビジャなどが加入した影響で出場機会を減らしているだけに、世代別代表の活動は大きいようだ。
 
 いずれにせよ、まずは本大会のメンバー入りが目標となる。若き代表のアピール合戦に注目だ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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