「罰を受けたようだ」悪夢のような8分間をポドルスキが振り返る

2019年04月15日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「終わってみれば、結果として勝点も何も残らず、苦い試合になった」

広島戦でフル出場したポドルスキ。しかし無得点でチームを勝利に導けなかった。写真:徳原隆元

[J1リーグ7節]神戸2-4広島/4月14日/ノエビアスタジアム神戸
 
 首位のサンフレッチェ広島を相手に2-1で折り返し、後半開始早々も"押せ押せ"ムード。完全に試合を支配していたのは、ヴィッセル神戸だった。
 
 しかし、65分に柏好文に同点ゴールを決められると、70分と73分には渡大生に鮮やかなボレーシュートをお見舞いされた。結局2-4でリーグ2連敗を喫し、10位に後退した。
 
 ルーカス・ポドルスキは悪夢のような8分間で逆転された試合を振り返る。
 
「前半に限らず、自分たちのリズムのなかでプレーできていたと思うけど、10分の間(正確には8分)に3点取られてしまった。自分たちのチャンスを決め切れず、3点目を取れないまま進んだという意味で、罰を受けたようだ。終わってみれば、結果として勝点も何も残らず、自分たちにとっては苦い試合になった。試合をコントロールできたのはポジティブだが、3失点してしまったのは必ず修正しないといけない」
 

 神戸がこの日決めた2得点は、いずれもアンドレス・イニエスタが蹴ったFKからで、決して流れの中から奪ったものではない。パス数は702本対441本と圧倒的にボールを握り、試合をコントロールしていても、最終局面を崩し切れずにゴールを決められなければ、相手に流れを明け渡してしまう。
 
 ポドルスキ自身も52分と57分の力強いドリブルや86分の右足のシュートなど度々チャンスを得たが、いずれもモノにできなかった。
 
 無得点に終わった後悔も少なからずあるだろう。元ドイツ代表で経験豊富なポドルスキにとっても、広島戦の敗戦は大きなショックだったようだ。
 
 悔しさを発奮材料に、得意の左足のシュートでチームを再び上位に押し上げられるか。奮起に期待したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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