鳥栖の注目助っ人クエンカに訊いてみた!「初対戦したリーグ王者・川崎の印象は?」

2019年04月15日 本田健介(サッカーダイジェスト)

敗れはしたが、手応えも口にする

川崎戦で来日後、初めてフル出場したクエンカ。今後はさらに調子を上げそうだ。(C)SOCCER DIGEST

[J17節]鳥栖0-1川崎/4月13日/駅スタ
 
 J1第7節で川崎に0-1で敗れた鳥栖は、1勝1分5敗、1得点・11失点の成績で最下位に転落した。ただし、この一戦で収穫がなかったわけではない。それはトップ下で来日後、初のフル出場を果たし、攻撃を引っ張ったイサック・クエンカの存在だろう。
 
 今季、鳥栖に加わったスペイン人アタッカーは、バルセロナの下部組織出身で、これまでバルセロナやアヤックスなどでプレー。テクニックの高さは抜群で、かつてはウインガーとしてのイメージが強かったが、鳥栖ではトップ下でのプレーが増えている。
 
 川崎戦でも「ボールを運んでパスを出すのが自分の仕事」と、中央から武器のドリブルで仕掛け、チャンスを窺った。「チームとして守備的にコンパクトに守ってから奪って縦に攻める形や、ワイドに開いた選手から中央に展開する形など、収穫と言える攻撃の形は示せたと思います。高い位置で奪ってショートカウンターでゴールに迫れればさらに良いですね」と手応えも得られたという。
 
 もっともクエンカや鳥栖の選手たちの前に立ちはだかったのが川崎の守備陣であり、クエンカは決定的な働きでチームを救うことはできなかった。
 
 では、リーグ連覇中の川崎のパフォーマンスは、バルセロナ育ちでヨーロッパでの経験も厚い男の目にはどう映ったのか。その評価は非常に高いものだった
 
「良いチームでしたし、良いプレーをしていましたね。ボールを動かしながら攻撃的に戦っていました。あれだけボールを動かせるので、疲れが少ないはずです。その分、僕らが走らされていました。そういう意味でも好感が持てるすごく良いチームでした」

 クエンカにとっては様々な発見のあるゲームになったようだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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