「なんて素晴らしい光景…」「愛さない理由はない」エジルと盲目の少年ファンの交流が感動的と話題に

2019年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ナポリ戦翌日に紹介された一本の動画。

アーセナルの主将にして10番を背負うエジルと少年ファンの交流が大きな反響を呼んでいる。 (C) Getty Images

 アーセナルの背番号10の行動に賛辞が集まっている。

 現地時間4月11日、本拠地エミレーツ・スタジアムで行なわれたナポリとのヨーロッパリーグ準々決勝の第1レグに臨んだアーセナルは、15分にアーロン・ラムジーが先制点を決めると、25分にルーカス・トレイラのシュートが相手CBカリドゥ・クリバリに当たって吸い込まれるオウンゴールで加点し、2-0の快勝を飾った。

 イタリアの難敵を破った選手たちに称賛が寄せられたなか、それを最も多く集めたのは、このゲームで腕章を巻いた元ドイツ代表MFメスト・エジルかもしれない。

 試合の翌日だった。エジルは自身のSNSで、目の前に座る背番号10の顔を確かめるように触る、アーセナルのユニホームを着た10歳ぐらいの少年と交流する一本の動画を公開。そして、その投稿にはこう綴られていた。

「昨日、僕はスペシャルなファンであるマイキーと会えたことをとても嬉しく思う。彼は珍しい眼の病で視力を失ったが、それで彼はサッカー諦めるわけではない。僕は君が夢を追い続けることを知っているよ。若き友よ」
 
 動画において、憧れのスターの髪や顔を熱心に触り続けるマイキー君の表情は明るく、心底、幸せそのもの。それに応じるエジルも笑顔で「僕の髪が好きかい?」と話しかけて場を和ませていた。

 この盲目のアーセナル・ファンの少年と世界的名手の感動的な交流は大きな反響を呼び、エジルのSNSにはファンから次のようなメッセージが寄せられた。

「彼はやはり偉大だ」
「なんて素晴らしい光景だろう」
「プロフットボーラーの鏡」
「これぞ、俺たちの誇り高きキャプテン」
「尊敬と愛をあなたに」
「この男をどうして批判できようか」
「ピッチの内外で理想的な選手」
「エジルは本当に大きな心の持ち主」
「彼を愛さない理由はない。マイキー君のためにも残留を」

 なお、マイキー君はブラインドサッカーにも熱心に取り組んでいるようで、エジルは小さなファンの夢を応援していくつもりのようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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