「ゴールを決めたのに…」味方のシュートを“珍クリア”したパリSGのFWが衝撃ちょんぼにコメント――同僚エムバペは「僕はもっとミスをしている」

2019年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヘイトスピーチ」にも言及

ストラスブール戦で先制点を挙げたシュポ=モティング。その後に“悲劇”が待っていた。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンのマキシム・シュポ=モティングは、4月7日に開催されたリーグ・アン第31節ストラスブール戦で、13分に先制点をあげたものの、その後あろうことか味方の決定的チャンスを阻んでしまう。

 1-1で迎えた28分、クリストファー・ヌクンクのループシュートが無人のゴールに向かっていたにもかかわらず、このカメルーン代表FWは、ライン上でこのボールを"クリア"。ボールはポストに当たり、ストラスブールの選手へ渡った。

 勝ち越しのチャンスを逸したパリSGは、2-2のドローで試合を終え、本拠地パルク・デ・プランスのファンの前で優勝を決めることができなかった。

 試合後に謝罪したシュポ=モティングだが、批判や揶揄する声は絶えない。10日、選手は自身のインスタグラムで「浮き沈みがあるのが人生だ。起きたことは変えられない。でも、より良くしようと努めるのは確かだ」とメッセージを発している。(『ESPN』より)

「失望させてしまった人には申し訳なく思う。でも、人はミスをするものだ。スポーツではなおさらだよ。ネガティブなことが続くのを見るのは悲しい。とくに、メディアが人々を洗脳しているのはね」

「僕はパリSGというクラブが大好きだ。サポーターの前でゴールを決めたときは素晴らしい気分だった。残念ながら、それから大きなミスをしてしまい、すべて忘れ去られてしまったけどね」

 さらに、シュポ=モティングは、「僕を罵倒してヘイトスピーチする人たちが、いい気分になり、自分たちの人生で『平穏』や『幸せ』を見つけられるように願っている」と皮肉ったうえで、真摯にサポートしてくれるファンには感謝の意を表わした。

「いつも僕を支えてくれる人たちや、ミスは起こり得るものだと分かっている人たちには、感謝して、大きな敬意を払いたい。僕は全力を出し続ける」
 
 シュポ=モティングがミスした際、ベンチで愕然とした表情を見せていた同僚のキリアン・エムバペも、ツイッターで「がんばれ、シュポ=モティング」と、エールを送った。

「今シーズン、僕は君よりも多くのミスをしてきた。僕たちが団結したグループであることは変わらない。最後まで僕らは君をサポートするよ」

 14日に開催される第32節で2位のリールと対戦するパリSGは、引き分け以上でリーグ制覇が決まる。汚名返上を期すシュポ=モティングは、チームを優勝に導く活躍を見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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