インテル来季監督候補のコンテ、年俸は破格の13億円をリクエスト? イタリア有力紙が報じる

2019年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンテ就任の必要経費は78億円を超える見込み

数々のメガクラブが候補リストに挙げているという噂が絶えないコンテ。果たして彼が次に就任するのは…。 (C) Getty Images

 セリエAで4位に勝点5差をつけている3位インテルは、来季のチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を引き寄せつつある。そんな状況でも、ルチャーノ・スパレッティ監督が今季限りで退任するとの声は後を絶たない。

 後任候補の最右翼とされるのが、来シーズンから現場に復帰する意向と言われるアントニオ・コンテだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は4月9日、インテルが間接的にコンテと接触し、就任に向けて打診したと報じた。

 マンチェスター・ユナイテッドがオレ・グンナー・スールシャールを正式監督に選び、古巣ユベントスはマッシミリアーノ・アッレグリ監督と"蜜月関係"、ミランはファイナンシャルフェアプレーの問題から慎重な姿勢とあり、コンテにとってもインテルは新天地の有力候補となっている。

 ただ、同紙によると「一線級」のプロジェクトを望むコンテは、時間をかけて慎重に次の職場を選ぶ意向という。そのため、インテルの本気度を窺うべく、1000万ユーロ(約13億円)という高額年俸を要求したそうだ。

 1000万ユーロは、コンテがプレミアリーグ優勝後にチェルシーと結んだ契約と同じ金額だ。だが、リーグ最高年俸がアッレーグリの700万ユーロ(約9億1000万円)であるセリエAにおいて、破格のサラリーであることは間違いない。

 しかも、コンテを招聘するのにスパレッティを解任した場合、補償金額で合意することができなければ、インテルはスパレッティとそのスタッフに残る2年契約の報酬を支払うことになる。その総額は、じつに2500万ユーロ(約32億5000万円)と大金だという。

 これにコンテとそのスタッフのサラリーを加えると、インテルは来季からの2シーズンで税込み総額6000万ユーロ(約78億円)を投じることになる。もちろん、コンテが望む補強に動く必要もあり、支出額はさらに増えるだろう。

 それだけのコストが必要でも、コンテ就任を機に現在の黄金期を築いたユベントスのように成功できるのであれば、投資するに値するかもしれない。ただ、コンテがインテルでユーベ時代と同じ成功を収められるとは限らない。

 『Gazzetta dello Sport』紙のアンケートでは、7700人を超えるユーザーのうち、約65%がコンテはインテルにとって「正しい人選」ではないと回答している。

 それでも、インテルはコンテ招聘に動くのだろうか。いずれにしても、来季のCLへの切符を確保することが大前提となるが…。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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