リバプールがポルトを攻守で凌駕! 2シーズン連続ベスト4進出へ2発完封の最高スタートを切る

2019年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

フィルミーノが1G1Aの大活躍!

1ゴール・1アシストという目に見える結果を残してチームの勝利に貢献したフィルミーノ(右)。 (C) Getty Images

 現地時間4月9日、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第1レグが行なわれ、アンフィールドでリバプールとポルトが激突した。

 互いに直近の公式戦5試合負けなし(リバプールが5戦全勝、ポルトが4勝1分け)という好調を維持した状態で迎えた一戦は、プレミアリーグで首位に立つホームチームが開始早々に均衡を破る。

 5分、左サイドのマネからのボールをエリア内で受けたフィルミーノがバイタルエリアへ繋ぐと、これをケイタがワントラップから右足一閃! 渾身のショットが相手MFオリベルの足に当たってゴールへと吸い込まれた。

 ギニア代表MFの公式戦2試合連続ゴールで幸先よく先手を取ったリバプールは、持ち味の最前線からプレスをかけるスタイルでペースを握る。そして26分に相手の守備を完璧に崩してみせる。中盤でボールを持ったヘンダーソンの絶妙なスルーパスに抜け出したアレクサンダー=アーノルドがゴール前にクロスを供給。これをフリーでフィルミーノが押し込んで追加点をもぎ取ったのだ。

 瞬く間に差を広げられたポルトは、速攻からチャンスこそ創出するものの、主砲マレガが決め手を欠いて、リバプールの堅固な守備ブロックを突き崩せぬまま、いたずらに時間を浪費していった。
 
 その後もポゼッションをしながら試合を巧みに掌握し、2点のリードを保ってハーフタイムを迎えたリバプールは、後半もハイプレスでボールをさらってから両ワイドを利した鋭いカウンターアタックを展開。48分にはオフサイドになったものの、マネがゴールネットを揺らす惜しいシーンを創出した。

 苦戦を強いられたポルトは、何とか反撃の糸口を見出そうと奔走するも、連動性の取れたリバプールの守備にセカンドボールをことごとく拾われ、次第に全体のラインが間延びしていって一方的に押し込まれるようになってしまう。62分には状況の打開を図ろうと、切り札でもある技巧派MFのブライミを送り込んだが、効果的な動きは見られない。

 残り時間が刻一刻と減っていく中でリバプールは集中力を持続させ、ハイレベルな攻守のトランジションを披露。ポルトガル王者を自陣に釘付けにして、ほぼ反攻を受けることなくシャットアウトに成功。ダメ押し点こそ奪えなかったものの、2-0で試合を締めくくった。

 ホームでの重要な第1レグでアウェーゴールを奪われることなく理想的なスコアで制したリバプールは、17日に敵地ドラゴンで行なわれる第2レグに向けて弾みをつけた。かたや昨シーズンのファイナリストに成す術なく敗れたポルトは、リターンマッチへ課題を多く残す結果となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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