R・マドリーのシーズン「15敗」は何年ぶり?C・ロナウド在籍時の平均はなんと…

2019年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

無冠に終わったモウ最終年よりも…。

バレンシアに敗れ、シーズン15敗目を喫したマドリー。得点力不足はその大きな要因のひとつだ。(C)Getty Images

 ジネディーヌ・ジダン監督が復帰したからといって、劇的にチームが生まれ変わるわけではない。レアル・マドリーは4月3日、ラ・リーガ第30節でバレンシアに敵地で1-2と敗れた。

 リーガでは9敗目で、チャンピオンズ・リーグ(CL)で3敗、コパ・デル・レイで2敗、アトレティコ・マドリーに屈した8月のUEFAスーパーカップを合わせると、今シーズンの公式戦で実に15敗目だ。

 スペイン紙『As』が4日に伝えたところによると、マドリーがこれだけ敗北を味わったのは、16敗した2008-09シーズン以来10年ぶりだという。当時はリーガで10敗(順位は2位)、CLで4敗、そしてコパ・デル・レイとスーペルコパで1敗ずつ喫している。

 この間の9年間で違ったのは何か。そう、クリスチアーノ・ロナウドの存在である。

 09-10シーズンに加入したC・ロナウドが、在籍9シーズンでもっとも多くの黒星を喫したのは、ジョゼ・モウリーニョ監督のラストイヤーとなった2012-13シーズン。それでも11敗だった。カルロ・アンチェロッティがシーズン終了後に解任された2014-15シーズンも10敗にとどまっている。

 9シーズンで黒星が二桁にのぼったのは、この2シーズンのみ。それ以外はいずれも一桁で、9敗した2017-18シーズンを除く6シーズンは、今シーズンの半分以下。2009-10シーズンが7敗、2010-11シーズンと2013-14シーズンが6敗、それ以外の3シーズンが5敗となっている。
 
 合計すると、C・ロナウド在籍時のマドリーは、9シーズンで64敗となる。1シーズンあたりの平均は約7敗で、やはり今シーズンの半分にも満たない。As紙は「C・ロナウドがいないとマドリーの黒星は2倍に」と綴っている。

 もちろん、ニ度の監督交代を余儀なくされるなど不振に苦しんだ原因が、すべてC・ロナウドの退団にあるわけではない。ただ、その群を抜く決定力や大一番での勝負強さが、現在の"白い巨人"に不足しているのは間違いない。

 ともにCL3連覇の偉業を成し遂げた大エースが抜けたなかで、ジダン監督は来シーズン、どのような手腕を発揮するか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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