中島翔哉は好機創出も途中交代…アル・ドゥハイルはリーグ2位が確定

2019年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季カタールリーグ王者は、シャビ擁するアル・サッドに決定

ALCのターンオーバーも見越してか、レギュラーメンバーを半分入れ替えて臨んだ一戦だったが…。中島(手前右端)は先発するも58分に交代。 写真はアル・ドゥハイル公式Twitterより。

 4月4日(現地時間)にカタールリーグ第21節が行なわれ、アル・ドゥハイルはアウェーで現在最下位のアルカリティヤトと対戦し、0-1で敗れた。

 前節で首位のアル・サッドと直接対決がドローに終わり、勝点4ポイント差で追うアル・ドゥハイルは、逆転優勝のためには是が非でも勝たなければならない一戦。中島翔哉は3-4-3の中盤ダイヤモンドの左MFで先発出場。同チームに所属するアジアカップ得点王のアルモエズ・アリはベンチスタートとなっている。

 中島は従来の左サイドハーフよりも深く位置取り、時に中盤の底から前線へボールを送り、時に最終ラインまで戻って守備に回ったが、やはり慣れないポジションのせいか最終ラインとの意思疎通に迷い、ミスに繋がる場面もみられた。

 両チームともにチャンスらしいチャンスを作れずに迎えた18分、左サイドに開いた中島がエリア手前までドリブルで持ち込み、針を通すようなピンポイントなパスを通すが、FWユセフ・エル・アラビが反応できず、フィニッシュに持ち込めない。

 34分、ペナルティエリア内に切り込んだ中島がDFに足を掛けられて倒れたプレーがダイブと判断されてイエローカードを提示されるというアクシデントに見舞われたものの、前半はスコアレスで折り返す。

 1点を取るべく、アル・ドゥハイルは後半開始時からエジミウソン・ジュニオールとアリを投入。システムも変更し、4-5-1のトップ下に中島、右にアリ、左にジュニオール、ワントップにエル・アラビが入り、打開を図る。

 攻撃にテンポが生まれかけた58分、中島はバッサム・ハシムと交代でピッチを後にする。その後もアル・ドゥハイルは攻撃の手を緩めないが、敵陣の堅い守備を崩し切れないばかりか、77分にはショートカウンターから先制点を許してしまう。82分にエジミウソンとアリの連係からゴール寸前まで持ち込むがGKに阻まれ、万事休す。試合はこのまま0-1で終了した。

 さらに、同時刻にキックオフしたアル・サッドが7-2で勝利したため、勝点で追いつけないことが決定。今季カタールリーグ優勝は、元スペイン代表&バルセロナのシャビを擁するアル・サッドに決まった。

 3年ぶりに王座を明け渡したアル・ドゥハイルはリーグ1試合を残して2位が確定。来季ACLの切符は手に入れたが、終盤で息切れしてしまった体制をどう整えるのか、ルイ・ファリアの手腕が注目される。

 次戦は中3日で4月8日(現地時間)、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の第3戦、塩谷司擁するアル・アインとホームで対戦する。
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