「“閣下”は自分だけロールスロイスを望んだ…」モウリーニョがポグバとの対立エピソードを明かす!

2019年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どう対処すべきだったのか…」と吐露。

ユナイテッドでは不仲が取り沙汰されたモウリーニョ(左)とポグバ(右)。その関係性を明確にするエピソードが明かされた。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバが、ジョゼ・モウリーニョ前監督と対立していたのは、もはや誰の目にも明らかだった。チームの「顔」であるポグバとの確執は、モウリーニョがユナイテッドを解任された原因のひとつだったとみられている。

 そのモウリーニョが4月1日、母国ポルトガルでのセミナーで、ポグバとのエピソードをひとつ明かし、その中でポグバを「閣下」と呼んで皮肉ったことを英紙『Telegraph』が伝えている。

 モウリーニョが告白した"事件"が起きたのは、昨年9月2日に敵地で行なわれたバーンリー戦(プレミアリーグ第4節)。マンチェスターから30キロほどの距離にもかかわらず、ポグバは試合後にチームバスに帯同せず、個別にマンチェスターに戻りたいと願い出てきたというのだ。

 試合前であったためにモウリーニョは、「ロンドン遠征でそこに残りたいというのなら別だが、今回は距離が近い。道理にかなわない」と却下。だが、2-0で勝利すると、ポグバは再び別行動を申し出た。

 それに対して、「勝利して嬉しかったから、少し受け入れた」というモウリーニョは、「最低限としてバスでみんなと出発し、スタジアムから10分ほどのところで運転手に追いつくように頼みなさい。あとは好きにすればいい」と返答。それでも、ロッカールームでポグバは不満げだったようだ。

 その後、記者会見を終え、チームのバスに戻ってきたポルトガル人指揮官は、バスの隣にポグバの運転手と新車のロールスロイスが1台止まっているのを確認したという。
 
 この時の様子について、モウリーニョは、「閣下は自分のロールスロイスでスタジアムを後にしたかったんだよ」と振り返ったうえで、次のように続けた。

「では、これにどう対処すべきなのだろうか。絶対にロールスロイスは認めないと言うべきか。嬉しければ、認めるべきなのか。それとも、私を『休暇』にする別の道で解決するのだろうか」

 この「休暇」が解任を指すのは明らかだった。

 ポグバとチームを復調させ、先月28日にユナイテッドの正式監督の座を手にしたオレ・グンナー・スールシャール監督は、前任者が明かしたエピソードをどのように受け止めるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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