ヴァランヌ、マドリーに退団意思を通達済み? 代役は宿敵アトレティコからの引き抜きを画策か

2019年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

クリバリとヒメネスの獲得には弊害が…。

退団を決意したと言われているヴァランヌ。マドリーはその後釜探しに奔走することになりそうだ。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーに所属するフランス代表のラファエル・ヴァランヌは、先日、母国メディアから今シーズン終了後の移籍を検討中と報じられ、以降、その去就が注目されている。

 スペイン紙『AS』によれば、同国のテレビ局『La Sexta』は4月1日、ヴァランヌが今シーズン後に退団する意思をすでにクラブに通達していると報じた。

 さらに同紙は、ヴァランヌは、ロシア・ワールドカップで優勝したにもかかわらず、自身がマドリーで、他クラブのフランス代表選手やバロンドールを受賞したルカ・モドリッチのような扱いを受けていないことに不満を抱いていたと伝えている。

 すでに来シーズンにポルトからエデル・ミリタンが加わることが決まっているマドリーだが、ヴァランヌが移籍することになれば、新たなCBの獲得が注目される。『AS』は、すでにジネディーヌ・ジダン監督が、3人のトップクラスのCBを軸とし、ナチョを4番手とする構想を描いているとした。

 現在、マドリーのトップターゲットとなっているのは、ナポリのカリドゥ・クリバリとアトレティコ・マドリーのホセ・ヒメネスだ。前者はジダン監督のお気に入りで、後者はフロレンティーノ・ペレス会長が望んでいるという。
 
 詳報を伝えている『AS』によれば、ペレス会長は昨年12月にサンティアゴ・ベルナベウで、コパ・リベルタドーレス決勝が開催された際、観戦に訪れていたヒメネスと挨拶をかわし、今後についての話し合いをする機会を得ていたとのこと。

 ペレス会長は2013年のチャンピオンズ・リーグでの対戦時にドルトムント(当時)のロベルト・レバンドフスキにも同様のかたちでアプローチをかけていたとし、ヒメネスへの関心にも通じると伝えた。

 ただ、ヒメネス引き抜きとなれば、同じマドリードを拠点とする宿敵からの"禁断の移籍"となるのは言うまでもない。一方で、ナポリで絶対的な地位を築いたクリバリの獲得にも大金が必要になる。一部では1億5000万ユーロ(約195億円)を要するとも言われている。

 ヴァランヌは本当にマドリーからの退団を決意したのか、そしてその場合、ジダン監督とペレス会長が後釜に選ぶのは一体誰になるのか。今後の進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事