元リバプールのスペイン代表FWがベンチで号泣…いったい何があった?

2019年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

約3か月ぶりの先発出場だった。

自らの2ゴールで戦線復帰を祝ったアスパス。残留の切り札となるか。(C)Getty Images

 文字通りの大一番だった。

 現地時間3月30日に開催されたラ・リーガ29節で、降格圏の18位に沈むセルタは、残留争いのライバルである16位のビジャレアルをホームに迎えた。

 セルタはこの重要な一戦で、故障で長欠していたFWイアゴ・アスパスが、12月22日以来の先発復帰。しかし、15分までに2点を失い、劣勢を強いられる。

 この厳しい状況を救ったのが、"帰ってきたエース"だった。50分に反撃の狼煙を上げるFKを叩き込んだアスパスは、71分にマキシ・ゴメスのゴールで2-2に追いついて迎えた86分、PKを落ち着いて決めて勝ち越し点を奪うのだ。

 この大逆転劇にスタジアムは興奮のるつぼと化し、アディショナルタイムにアスパスに交代が告げられると、割れんばかりの拍手が送られた。

 すると、ベンチに下がってきた背番号10は、人目もはばからずに号泣。試合終了のホイッスルが鳴った後も、涙が止まらなかった。
 
 スペイン紙『Marca』によると、2ゴールを挙げたスペイン代表FWは試合後、胸の内をこう明かしている。

「本当に苦しかった。困難な時期にチームを助けることができなかった」

 さらに、「(低迷している)僕らを温かく迎えてくれて、2点を失ってもいい雰囲気を作ってくれたファンに報いる戦いがまだできていない。復帰できたことをサポーターに感謝したい。すべてを捧げたい」と、サポーターへの想いを語っている。

 セルタの下部組織育ちで、リパブールとセビージャで1シーズンずつプレーした期間を除けば、ずっとスカイブルーのシャツを纏ってきたアスパスは、クラブへの思い入れが人一倍強い。激しい残留争いのさなか、セルタにとって心強い男が戻ってきた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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