【清水】「美しいサッカーをしなくてもいい…」ドウグラスが未勝利の状況に悔しさを露わ

2019年04月01日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「どうしても勝点3を取りたい」

ドウグラス(49番)は元チームメイトのフレイレ(3番)に抑え込まれるも、復帰したことは明るいニュースだ。写真:徳原隆元

[J1リーグ5節]清水1-3湘南/3月31日(日)/アイスタ

 1点ビハインドで迎えた62分、交代選手を知らせるボードに49の番号が表示される。その瞬間、17000人を超える観衆が詰めかけたアイスタに今日一の大歓声が響いた。昨季リーグ15試合で11得点を挙げたドウグラスが今季初めて公式戦のピッチに立ったのだ。
 
 今年の1月、不整脈の症状が見られたドウグラスは治療のためブラジルに一時帰国。さらに2月には中国2部の長春亜泰からオファーが届いた。結局は残留したわけだが、今オフはこのブラジル人ストライカーの周囲は騒がしかった。
 
 そんな経緯もあってかドウグラスの出番を待ちわびていたサポーターは多かったはず。
「体調に関しては大丈夫ですが、コンディションはまだまだ」と本来は4月6日のFC東京戦での復帰を目指していたが、4節終了時点で2分2敗と勝ち切れないチームのために復帰の予定を前倒ししたようだ。
「(サポーターの歓声がすごくて)チームに貢献したかった。今日に関しては勝てなかったが、この状況を変えるには勝利しかない」
 
 試合後にこう話したドウグラスはさらに「1-0でも2-0でもどういう結果でもいい。美しいサッカーをしなくてもいいので、結果にこだわりたい。(チームのために)どうしても勝点3を取りたい」と悔しさ、さらには清水愛を見せた。
 
 この日は元チームメイトのフレイレに抑え込まれたが、本人が言うようにコンディションはまだまだ。昨季のパフォーマンスさえ取り戻すことができれば得点量産、さらにはチームの勝利につながっていくはずだ。
 
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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