湘南の曺貴裁監督が清水戦での判定に問題提起「ノーファールで流されるのは腑に落ちない」

2019年04月01日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「Jリーグをもっともっとワールドワイド近づかせていくためには大事なこと」

松田が71分にペナルティーエリアで倒されたシーンについて言及した曺監督。写真:徳原隆元

[J1リーグ5節]清水1-3湘南/3月31日(日)/アイスタ
 
 湘南の曺貴裁監督が清水戦後の会見で試合をひと通り総括したあと、「こういう場であんまり監督として…」と前置きしたうえで判定について言及した。
 
「これは僕の私見ですが、3-1になったあとに松田天馬がペナルティーエリアで倒された。あの場面はペナルティーキックかノーファールじゃなくて、ペナルティーキックかイエローカードだと思います」
 
 曺監督がそう話したのは71分のシーン。中盤でボールを奪った武富孝介が相手ゴール前までドリブルで運ぶと、中央の松田へパス。その松田がペナルティーエリアに侵入し、対峙した立田悠悟をかわそうと切り返す。そのとき立田の左足が松田の足にかかってそのまま転倒した。
 

 たしかに、立田の足が松田の足に絡んでいるように見える。ただそのプレーではホイッスルが吹かれなかったわけで、レフェリーがノーファールと判定するなら、シミュレーションの松田にイエローカードが出されるのが妥当なシーンだった。
 
 曺監督も「シミュレーションであればカードを出してもらいたかった。ノーファールで流されるのは腑に落ちない」と話している。
 
 もっとも「レフェリーの方が一生懸命に試合をオーガナイズできるように努力されているのは知っている」と決して審判への批判ではないことを強調していた。あくまで「Jリーグをもっともっとワールドワイド近づかせていくためには大事なこと」だと。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
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